ふわふわ雲につられて (慎太郎main) ページ15
今ね、きょもと検査帰りすれ違ったから散歩することにしたのね。
で、二人で庭を歩いてる。
「そういや、昨日の夕ご飯まじ美味かったんだけどっ！」
「あー、珍しくケーキ的なの出てたもんね。
…なんで豪華だったんだろ？」
「いやいや、クリスマスだったじゃん！笑
今日朝ちびっこ達はおもちゃではしゃいでたの覚えてない？」
「あぁ〜！プレイルーム凄いうるさかったの、そういうことだったのね。」
「きょもまじで忘れてたの笑
うわ、今日は曇りか。どんよりしてるな。」
「本当だね。雨降らないで欲しいわ。
あっ、そろそろ昼ごはんくる頃だろうし戻ろっか。」
「よしっ戻ろっ！」
なんか微妙な天気を背に院内へ足を動かした。
「うわっ、エレベーター人多いな…」
「本当だね〜。仕方ない、階段で行こ。」
小児病棟は5階っていう微妙にキツいとこ。
「あ〜、疲れた。休憩しよっかな笑」
「あとちょっとなのに笑
ま、一旦休憩しよっか！」
実際もう疲れちゃったんだよね。
一目見ただけでは肌が白めな"普通"な男子だけど、実際は病気と戦ってるもんだから体力も無いし免疫も無いし、"普通"とはかけ離れてる。
俺は小さい頃お母さんを病気で亡くして、父子家庭で育ってたんだけど父はストレスがあるとすぐ酒に走るし煙草もたくさん吸うしで空気が汚れたんだろうね。
その空気で生活し続けた俺は慢性閉塞性肺疾患ってのを小学校低学年くらいで患った。結構重めの。
身体が弱いもんだから負荷をかけすぎると人一倍疲れる。
何度健康な人が走り回ってる所を見て羨ましがったことか。
でも、、、絶対治ると信じることが出来るようになってからは今はまだ頑張って治そう！と考えられるようになった。
それは、入院し始めてすぐ俺がきょもと話したときにきょもが言ってたから。
「……きょも、ありがとね！」
「なに急に笑」
きょもの微笑みを見てやっぱりお兄さんなんだな、なんて。
「よし、慎太郎。行こっか。」
きょもが手をひいて立たせてくれる。
まだ少し俺より高い身長。
その横顔が凄くかっこよく見えて俺もきょものように優しくなりたいな、なんて思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひー(プロフ) - 檸檬餅 .*゜さん» 返信ありがとうございます。そうです！浦島的解釈が近いかなと（分かりにくくてすみません）いくらでも待ちます(*^▽^*) (2022年3月24日 0時) (
レス) id: ce8d850f3a (このIDを非表示/違反報告)
檸檬餅 .*゜(プロフ) - ひーさん» リクエストありがとうございます☺️犬が子供たちに虐められてるって解釈で大丈夫でしょうか…リクエストから作るのは初めてなので上手く書けるかは分かりませんがやってみます💪(書きだめ無いので時間取るかもです…) (2022年3月23日 6時) (レス) id: 83c490bf60 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - リクエスト失礼します！大我くんが定期検診が鬱で散歩とかしてたら、犬が他の入院してる子供たちにいじてられてて、守ろうと庇って怪我…とかできますか(>_<) (2022年3月23日 0時) (レス) @page40 id: ce8d850f3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：檸檬餅 .*゜ | 作成日時：2021年12月2日 21時
