ずるいやつに、恋をした 〜Daiki.A〜

story 37(有岡side) ページ37

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有岡side




「なに？教えて！！」





若干前のめりになりながら山田に詰め寄る





山田「…Aちゃんが俺のこと気になってるって言ったのは、俺が考えた作戦なの」






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「………え？さく、せん？」






山田「そう。作戦」







相変わらず山田はニヤニヤしてる





なんかそのニヤケ顔ちょっとイラついてきた







山田「あのね、大ちゃん実はね」









・







・








「まじかぁ…」






さっきまで山田のニヤケ顔がイラつくとかいってたくせに、今度は俺が気持ち悪いぐらいのニヤケ顔





いやだってさ？俺が好きで、でも俺が自分のこと見てくれないから俺を嫉妬させるために山田と仲良くしてた。だって






……いや、可愛すぎんだろ







「山田」




山田「ん？」




「ありがと！俺、頑張ってくる！」




山田「ん、頑張れ。あとね、大ちゃんもいっこ教えてあげる」




「ん？なになに？」






もう大分機嫌がいい俺は、ルンルン気分で山田の話を聞く






山田「恋ってね、刺激がないとつまんないの」



山田「単純に好きって伝えるだけじゃなくて、ちょっと意地悪してみ？」



山田「そしたら、Aちゃん大ちゃんの虜になっちゃうかもよ？」







「なるほど！分かった！山田ありがとう！！」






俺はそう言って、鼻歌を歌いながらソファーに座ってスマホを弄り始めた







山田「大ちゃんってほんと単純…」






急に上機嫌になった俺を見た呆れ混じりの山田この呟きは、上機嫌な俺には聞こえなかったみたい



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