sweet memory

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「・・・・・・」



ショッキングな出来事に
思わず言葉を失った。



剛典「・・・後から聞いた話だけど、
未央、精神科に通ってたんだって。



臣さんに会えなくなって、
でも日増しに俺らの人気が出てきたのを
見たくなくても見えちゃってたから
不安と焦りと苛立ちとで
頭、おかしくなっちゃったみたい」



・・・



何か、未央さんの気持ちが
分かるような気もする・・・けど



剛典「それで、未央の親がね。
臣さんに、もう娘とは関わらないでくれって。



それで、あの二人は別れたんだ。



それから、臣さんは
芸能人の子としか接触を持たなくなった。



仮に一般人の子と何かあったら、
また、未央みたいにならないとも
言えないからって」



・・・



言葉が、出てこない



口の中の水分が一瞬にして奪われる。



何とか、ココアを喉に流し込んだ。



剛典「・・・Aちゃん、
もしかして、臣さんのこと、好きになった？」



「・・・好きになった、っていうか
さっき、別の人によって、気持ちを再確認
させられたばっかだったの。



でも、未央さんの話を聞いちゃったら



簡単に、臣くんが好きだなんて
言えないよ・・・」



本当は
好きだって言いたいけど



「・・・じゃあ・・・何で・・・



臣くんは、わたしを抱いたんだろうな。



欲求に負けただけだったのかな(笑)」



惨めな気持ちと
あの幸せが偽りだったのかという気持ちが
交錯して



涙が出てきた。



剛典くんは
そんなわたしの頭を
優しく静かに撫でてくれた。



「・・・わたし、臣くんと
もう会うのやめるよ・・・」



泣いてたけど、精一杯の笑顔で
剛典くんにそう告げた。



そんなわたしに
剛典くんは意外な一言を告げた。



.



.



.



剛典「・・・臣さんの事、
諦めないであげてくれないかな・・・」

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