sweet memory

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臣くんの事が頭から離れなくて
あんまり眠れなかった



そうだ・・・先輩にLINEしなきゃ



Aどうしたんですか?
A土曜日だし、久美さんもお休みですよね?



久美さん、とは
優真先輩の奥様。



前にみんなで飲んでた時、
ちょうど近くにいるからって事で
久美さんも合流したんだ。



美人で、大人の女性って感じで。
すごく憧れてたのを覚えてる。



この人に、到底かなうはずない、とも思った。



そんなことを思い返していたら
LINEが来た。


優真先輩久美は今日から友達と旅行!
優真先輩Aちゃんが何もないなら飲み行こう!



そうか、久美さん旅行なのか。
それならいいのかな・・・？



A分かりました!では時間や場所は先輩にお任せしますね。

優真先輩じゃあ19時に渋谷の○○○ってお店に来て?



先輩にしては、珍しく行動早いな



A分かりました!では19時に伺います。



既読はついたけど、それから返信はなかった。



.



.



臣くん、今日も仕事なのかな
風邪、引いてないかな



自分の気持ちに嘘をつけなくなってから
一分一秒、募っていく臣くんへの想い。



でも、臣くんからしてみたら
数多の女の子のうちの一人なんだよね、きっと。



他の女の子とも
身体を重ねていたりとか、するのかな



・・・



考えれば考えるほど、憂鬱になっていくから



気持ちを切り替えて



臣くんを知る事から始めてみようと思った。



臣くんを好きでいるうちは



恋愛で傷つくことないもんね



だって



彼女になんてなるわけがないから



最初から身構えていられる



ただ、わたしが彼を想っていればいいだけなんだ。

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