sweet memory

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優真先輩と楽しく話をしてたけど



そろそろ帰らないと、
うるさい上司に怒られちゃう。



そしたら



優真「・・・Aちゃん」



優真先輩の表情が、少し曇っていたような
気がした。



「・・・どうしたんですか？」



優真「今度、久しぶりに飲みにでも行かない？」



「いいですね！！そしたら、久々に先輩の歌聞きたいし、カラオケも行っちゃいましょうよ！」



優真先輩は、奥様に何でも話す人で。
わたしの事も、可愛がってる後輩がいると
いつも言ってくれていたらしい。



奥様は高校時代の同級生で、付き合いも長いし
お互いを信頼してるって感じなのかな



そういう所が、羨ましいって思ってた。



そういう経緯もあって、
先輩と飲みに行くのは初めてでもないし
むしろ当たり前の行動だった。
もともと社交的なひとではあるし。



優真「僕も、久々にAちゃんの歌聞きたい！
歌上手いもんね！」



いつの間にか、優真先輩は笑顔になっていた。



優真「またすぐ、連絡するね」



そう言って、お互い笑顔で別れたけれど



.




.




先輩の表情が曇っていたかもって思った時



もう少し気にしていたら



ああいう事にはならなかったのかな、と



後にわたしは後悔することになる。



.



.



そして、またあの芸能事務所の前を通る。



・・・今度はいないか。
さすがに、滅多に出歩くわけないよね(笑)



・・・登坂さん、今頃何してるのかな。



.



.



やっぱりわたし、おかしいかも。




きっとあの夜が楽しかったんだね。
だから、また会いたいって思っちゃうんだ。



きっとそうだ。それしかない。

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