好きになっても【白膠木簓】

♯１１ ページ13

「無事任務完了〜」


あれから次の現場まで時間が有り余っていたので、企画書を取りに行った

その帰りである


暇だからついて行く、と言われた時は寝てろと追い返した

少し眠たそうにしてるのを見逃さなかった私は流石だと思う



「それにしても…お腹空いたな」



只今の時刻18時
めんどくさくて朝昼とご飯を抜いたがもう限界

軽く何か食べよう

そう思い簓さん家からコンビニにシフトチェンジ



「お、お、おにぎりが…た、食べたいんだなぁ…」



タンクトップに麦わら帽子の大将を思い出す

一人でなにやってんだか


とりあえず簓さんにも『コンビニ寄りますけど何か買って欲しいのありますか？』と連絡を入れる

あ、もちろん赤信号の時ですよ？


もし寝てたら適当に買ってあげよう
あ〜なんて優しいんだAちゃん


今日初めてのご飯に胸を躍らせながら車を駐車した時だった



「あれって…」



記憶が正しいことを祈り、入口から少し離れたところで一服する男の元へ足を運んだ



「あの…」


「はぃ……って、Aさん…？」


「あぁやっぱり！お疲れ様です





躑躅森さん」

♯１２→←♯１０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す