Dクラス職員のトリップ(withSCiP) (ページ3)

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報告書が2枚ページ3

視界が白く染まる。

私は死んでしまったのだろう。あの状況で生き残れる訳が無い。

逃げた処で、私では後ろにいたあの人間のように腸を抉り出されて即死だろう。

其処まで考えた時、あの惨状を思い出し、胃液がせり上がるのを感じた。

『う...かはっ、ゔぇぁぁ...』

胸の辺りがむかむかするのを感じて、堪らず飛び起き、えずいてしまった。

？「えええええ！大丈夫？」

誰かが見ていたにも関わらず。

視線を上げると、其処にはギリシャ神話を想起させる服装をした金髪碧眼の美少年がいた。

本来なら其の美貌も相まってある種の神秘的な雰囲気を醸し出しているのだろう。

しかし、私を見てあわあわしている所は、さながら歳相応の少年のようだ。

少し冷静になった頭にはとめどなく疑問がうかんでくる。

何故私が此処に居るのか。

私は死んだのか。

此処は何処なのか。

目の前の少年は誰か。

取り敢えず落ち着かせようとしたが少年はかなり焦っているようで、

『お、落ち着いて下さい！』

？「え、あ、え」

落ち着かせるのに10分位掛かった。

漸く落ち着いた少年は、全ての質問に答えてくれた。

神「えっと、まず、僕は神！此処は天界って言って、死んだ人が来る場所。君はあそこにいた不死身の爬虫類に殺されたんだ。」

『私はこれからどうなるのですか？』

神「飲み込みが早くて助かるよ。普通は転生させるところなんだけど...君、別の世界に行く気ない？」

『別の世界？』

神「そ、scpの無い世界。代わりに異能力ってのがあるんだけどね、」

『行きます。』

神「早っ！」

『あの殺伐とした財団から逃れられるのなら何処へだって行きますよ。』

神「まぁそうだろうね。そうだ、向こうの世界に行くとなると、戸籍と家が必要だから其れは用意するけど、他に何か特典要る？」

『私は...力が欲しい。もし私に力があれば、成す術無く捕まらずに済んだ。冤罪の証明ができた。だから、私は変わりたいんだ。』

神「...おっけー。でも君の言う“力”っていうのがよくわからないから色々できるようにしとくね！」

『ありがとうございます。ですが、そんなことしても大丈夫なのですか？』

神「ヘーキヘーキ！元々チートにするつもりだったからね！じゃ、いってらっしゃい！」

そういえば、神は何故私を選んだのだろうか。

其れを考えた処で、私の意識は白くそまった。

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やっとトリップした！次に神サイド書くかな？