きみを唄う (ページ3)

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『……どういうことでしょうか』

NU「つまりは部署の移動をしろと？」

「いやあ、そんな美人二人で詰め寄られるとな～

　…あはは～、…ちょーっと近いかなあ？」

打ち上げの次の日、私たちに告げられた部署移動。

突然の報告に驚く暇もなく

机の片付けを強いられる私とナウンは

出勤した部長に問い詰めている。(現在進行形)

「部署移動っていっても隣のオフィスなだけだよ！

　ナウンちゃんが人事部で、Aちゃんが企画部」

NU「…え？人事部ですか？」

『ちょ、ナウンさん？待って？

　何いきなり目が輝いてるの？』

NU「…まあ決まったことなら仕方ないですよね」

「物わかりが早くていいね！てことでファイト！」

解散解散～と言ってそそくさとデスクにつく部長

そして、人事部と聞きすぐさま了承したナウン

『…なーるほどね、ムンジョンさん目当てかおまえ』

NU「やだなんてこと言うのよハヌルさん狙いよ」

『どっちも変わらんわ』

前々から人事部のイケメンを狙ってるらしいナウンは

己の欲に忠実に、

今まで支え合った友を捨てやがった

『企画部とか知り合いいないのに私大丈夫かな』

NU「企画部って直接本人たちと
　コンタクト取れるらしいよ良かったじゃん」

『なお一層気が重いんだけど…』

ジト目でナウンを見ても決定は決定。

軽い足取りで移動をするナウンと対照的に、

どうにかしてゆっくり行きたい私は

いつもなら使わない階段を使って登ることにした。

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