颯爽と置いていくよねきみ ページ21
．
キーンコーンカーンコーン
授業が終わり、テヒョンくんがやっと後ろを向いた
やっとだよ、やっとこっち見てくれた
少しだけキョロキョロしてこちらを探してくれるその姿はもう子トラ、愛くるしくて堪らん。
そんなテヒョンくんに悶えていると一瞬、目が合い
TH「あ、」
そう言葉をこぼした。そう、小ちゃい一言。
しかし周りの女の子達はそれを聞き逃さなかったみたいで、
「なに！！テヒョンくんなんて言ったの！」
「テテは私に話しかけたんだよ！！」
と軽くカオスってしまっていた
ドンマイ、テヒョンくん
そんな思いでそっと合掌をした私を見た彼は
少しだけムッとした顔でこちらを見て、
TH「A！！」
「！？？？！！？」
休み時間でザワザワしている中でも聞こえるような声で私の名前を大声で呼んだ
こちらをジッと見つめて逸らさないテヒョンくん
それにつられるように私を見る女の子達
それに焦る私。なんの図だ。
そう思いながらアワアワとしているとテヒョンくんはズンズンとこちらへ進んで来て
TH「A！ぼくのこと好き！！！？」
「へっ！？え？！」
TH「好き！！？」
「あ！はい！好きです！！はい好き！！」
TH「うんぼくも！！！！！」
声を張り上げ、
クラスの子達に聞こえる声で
そう私に問うてきた彼は、
その私の答えを聞き、フッと鼻で少し笑った後
TH「そういうことだから」
クルッと後ろを向き、呆気にとられている女の子達めがけてそんなことを言ったのだった。
…いやどゆこと？！
さっきまでテヒョンくんを取り巻いていた女の子達も、そのママさん達も、私も
みんなが呆気にとられて何も話せずにいる中、
テヒョンくんはそれに構うことなく自分の席へと戻り、黙々と教科書を片付け始めた。
TH「ぼくジミナと帰るからねばいばい」
「…え？……あ、はい…」
授業が終わったら帰っていいことになっているけど
たしかに自由に帰っていいことになってるけども
「「「……」」」
テヒョンくん、なぜ置いていくの
そのあと、私は大勢の人(主にテヒョンくんクラスの女の子達)からの突き刺さる視線を感じながらそそくさと教室を出て行ったのである。
.
TH「ジミナー帰ろー」
JM「あっ！うん！ヌナは？」
TH「知らない置いてきた」
JM「…えー会いたかったのになあ＾＾」
TH(目が笑ってない)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2546人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハムチ(プロフ) - お久しぶりです！更新待ってました！とても面白くて私の好みどストライクですｗ更新はとても大変だと思いますが、ずっと待ってるので気楽に頑張ってください (2020年5月3日 21時) (
レス) id: 333d3f4e6b (このIDを非表示/違反報告)
abc(プロフ) - 今まで見てきた家族系の小説の中で一番面白いです！！これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年11月3日 9時) (レス) id: 80bd6d2bdf (このIDを非表示/違反報告)
テギ寄り - もうわしはりっとんさんのファンですよw 中間頑張って下さいね！(いやー我は終わりました。うん歴史えぐかった←知るか) 更新待ってます！更新されたら喜びでワイルドだろぉな格好で夜の渋谷に出没しますw (2019年10月14日 22時) (レス) id: 3685fa0611 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - めっちゃ面白すぎて昇天しました！ぎゃー！頑張ってください！！！ (2019年10月13日 23時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
ルリ子 - リットンさんんん！！待ってたよーん！！模試おつかれ！中間テストファイテン！！お話、いつでも投稿してね！わしがガン見の術しますからね！頑張ってね〜！じゃあわしはドロン！！ (2019年10月11日 17時) (レス) id: 8d4e6e492e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りっとん | 作者ホームページ：http://bellbell
作成日時：2019年9月22日 15時
