地味柱と派手柱【鬼滅の刃】

22.動揺 ページ23

(宇髄side)



『今日は髪下ろしてるんだ、いつもの派手派手メイクもしてないし』









「あぁ、今日は非番だったからな」









いつもの隊服も来てないし、刀も持参してない









『へぇ、なんか新鮮。なんか異様にかっこよくて腹が立つけど.....』









「ばーか、俺はいつでも派手にかっこいいだろ」







軽くAの頭を小突く。









こんなんでいちいち胸が高鳴る俺も、大分単純だな









「ねぇ、A。早くこっち来て一緒に休憩しようよ」








時透がAの袖を引っ張り、頬を膨らませながらそう言った








なんだ今の、あざとっ!! 14歳怖ぇ









Aも案の定デレデレしている。









これ、俺への当てつけじゃないよな......まさかな.....








『じゃあ2人とも縁側に座って待ってて！今、おはぎ持ってくるから！』








そう言ってAが持ってきてくれたおはぎを口に入れて頬張る








あ、これ不死川のとこで出されたやつと同じ味









そういやコイツ、不死川とも仲良いんだっけか









くそっ.....なんで俺はいちいち動揺してんだよ









「A、食べさせて」 「A、膝枕」









俺の目の前で散々イチャつくコイツらにも、









「Aは僕の事、好き？」









『そんなの当たり前じゃない。好きだよ。』









コイツらの"好き"が恋愛的な意味でないことくらいわかる









なのに、こんなにも動揺している自分に、1番腹が立つ









結局は、惚れたもん負けってことか

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