それぞれのかたち［短編集］

ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ 2 ページ5

「…ﾋｮｸ」

EH「まだ、顔見るのも嫌？」



黙って首を横に振ると、
手を広げておいでってしてくれる彼。



それに応えるようにﾋｮｸﾁｪの胸に飛び込むと、
きつく抱きしめてくれた。



EH「遅くなってごめん、誕生日おめでとう」

「…ありがとう」

EH「ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ成功？笑」

「ばか…もう日付変わってるし」

EH「ごめんな」



そのまま、数分間黙って抱きしめ合う。
久しぶりに会ったお互いを確かめあうように…




EH「顔見たくないとか…結構傷ついたんだからな」

「ごめんねﾋｮｸ…」

EH「俺の顔、見て？」




身体を少し離して、見つめ合う。




「…ﾋｮｸﾁｪだ。」

EH「なんだよそれ。笑」

「私の大好きなﾋｮｸﾁｪだ」

EH「…」

「ふふ」

EH「ねぇ、もう1回言って？」

「やだ。」

EH「お願い、私の…、なに？？」

「うるさい！」

EH「ﾔｰ！言ってくれないとﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄあげないぞ？！」

「なんでよ！」




それくらい言ってくれてもいいだろとか
ひとりﾌﾞﾂﾌﾞﾂ文句を言ってるﾋｮｸが可愛い。



「私、お風呂入るから。」

EH「早く出てね」

「ﾋｮｸも入りたいなら…
　私が入ってから5分後ね？」

EH「え？//」

「3分後でも7分後でも、追い出すからね！」




その後、5分後ぴったりにお風呂に入ってきたﾋｮｸが、

やっぱりすごく可愛いなと思った。




fin.

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