・ ページ22
貴side
慶兄を寝かせて、昼の時間だったからご飯を食べた。
貴｢あ、｣
慶兄のバケツ取り替えるの忘れてた
俺は慶兄の汚物でいっぱいになったバケツを綺麗に洗い、慶兄の枕元に置いた。
慶兄の元から離れたら何が起きるかわかんないし、不安だから慶兄の机を借りて、服のデザインをはじめた。
・
・
貴｢いい感じかも…w｣
満足のいくデザインができて、ふと時計を見ると17時になっていた。
貴｢全然起きねえじゃん。w｣
慶兄はまだ起きていない。
コンコン…
ドアをノックする音が鳴った。
貴｢はーい｣
ガチャ…
俺が返事をするとドアが開いた。
そこに立っていたのはシゲ。
貴｢あ、おかえり｣
シ｢ただいま。慶兄大丈夫？｣
貴｢今はぐっすり寝てるよ。シゲ、移っちゃうとまた辛い思いしちゃうからあんまり近づかない方がいいよ？はいこれ。マスクしといて。｣
俺はシゲにマスクを渡した。
シ｢うん…わかった…｣
貴｢調子良かったら、夕飯作ってほしいんだけど作れる？｣
シ｢今日は元気だから作るつもり｣
貴｢ありがとう。よろしくね。｣
シゲはご飯を作りに、リビングに行った。
すると…
慶｢…ん！｣
貴｢慶兄！！！｣
寝ていた慶兄がいきなり大きな声を出したと思ったら、口を抑えた。
俺はすぐに慶兄を座らせて、バケツを口元に持って行った。
貴｢いいよ。出しちゃえ。｣
慶｢ｵｪ…ｯｵｪｪ…ｯﾝﾊｧ…ｵｪ…｣
貴｢辛いな…｣
五分間くらいずっと吐き続けた慶兄。
バタン…！
貴｢慶兄！？｣
吐き終わったと思ったら、急に倒れてしまった。
貴｢慶兄？聞こえる？聞こえたら手握って｣
ギュ…
貴｢意識はあるね。喋れる？どんな感じに辛いのか教えて？｣
慶｢…っから…んない…｣
力入んない 俺にはそう聞こえた。
貴｢力入んないの？｣
慶兄は小さく頷いた。
救急車呼ぶくらいじゃないみたいで一安心。
貴｢布団に寝ようね。持ち上げるよ。｣
俺は慶兄を持ち上げて、布団に寝かせた。
貴｢今寒い？暑い？｣
慶｢…む…っ…はぁ…｣
寒いか。確かに体震えてるもんな。
俺は毛布を1枚付け足した。
貴｢吐きそうだったりしない？大丈夫？｣
慶｢…へ…き…｣
貴｢平気なの？吐きそうになったら俺の服引っ張るとかして合図してね？｣
俺は震えながら荒い呼吸を繰り返す、慶兄の背中をずっとさすった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「NEWS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ailice - 作品へのコメントありがとうございました！個人的にこのお話を前々から読まさせて頂いていたのでコメントを頂いた時嬉しかったです笑更新、待ってます！ (2018年10月3日 7時) (
レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆいか(プロフ) - 加藤みささん» そう言ってもらえるなんて本当に嬉しいです！！ 私も加藤みささんの短編、前から読んでます！ 加藤みささんの作品大好きです...！！ 大好きな短編を書いている方にコメント頂けるなんて...嬉しいです(泣) (2018年9月27日 23時) (レス) id: 435e9dc929 (このIDを非表示/違反報告)
加藤みさ(プロフ) - 最近読み始めたんですけど、すごく読みやすくて素敵です！私も短編書いてるんですけど、参考にしたいですっ♪（上からでごめんなさい…汗 (2018年9月27日 14時) (レス) id: bdb462eccf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆいか(プロフ) - きたあいさん» ありがとうございます！がんばります！ (2018年9月6日 18時) (レス) id: 435e9dc929 (このIDを非表示/違反報告)
きたあい(プロフ) - 頑張ってください！ (2018年9月6日 16時) (レス) id: 8486b7f55b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいか | 作成日時：2018年8月29日 11時
