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無一郎 目線
今日はAと出掛ける日
僕は何時も通り、隊服でAの邸まで迎えに行く
ガラガラ
無一郎「A、入るよ」
貴女『むいくん!入って来るときは、扉を叩いてから!』
無一郎「Aだって何時も僕の邸に勝手に、入…って……」
僕がそんなことを言いながらAの部屋に入ると、彼女は花柄の袴を着ていた
何時もと違う雰囲気に身体が固まってしまい、目を奪われる
可愛い、本当に綺麗だ
貴女『えっと、みっちゃん達に貰ったんだけど……どう、かな?
や、やっぱり似合わないよね!隊服に着替えた方が!』
無一郎「……似合ってる」
貴女『え?』
無一郎「似合ってる、綺麗だよ」
そう言うと、彼女は目をパチクリさせた
僕が褒めたことがそんなに意外だったのだろうか
貴女『っ、だよね!この袴、花柄で綺麗だよね
何か私が着るの勿体ないな』
これ意味わかってないな
どこまで鈍感なんだか
無一郎「意味わかってる?」
貴女『?どういう、こと?』
無一郎「……何でもないよ」
すると彼女は風呂敷を持って、僕の元へ駆け寄って来る
貴女『行こ!!むいくんと出掛けると楽しみだったんだ!』
彼女はそう言うと小さな手で僕の手を握り、少し速足で外に出た
さらっと手を握れるのが少しズルい
無一郎「行きたい所あるの?」
貴女『あるんだけど…』
無一郎「だけど?」
貴女『ば、場所が……わからない』
無一郎「馬鹿なの?」
相変わらずだ
でも抜けてるところも彼女の可愛いところでもある
彼女は頬を膨らませ、威張るように僕に言う
貴女『しょ、しょうがないじゃん!最近、全然行ってなかったんだし』
無一郎「それで、何処行くの?」
貴女『上弦の参と戦った時に羽織がぼろぼろになっちゃったから、新しいのが欲しくて
だから、むいくんに一緒に行きたかったの!』
Aは、あの羽織を気に入ってた
僕はAの小さな手を引いて歩き進めると、彼女は驚いたように僕を見つめた
貴女『むいくん!?』
無一郎「行くんでしょ?それとも、一人で適当に行って迷子になりたい?」
貴女『…反論なしです』
僕がそう言うと、彼女はガクッと肩を落とした
無一郎「だったら、大人しくついて来てね」
貴女『うん!』
僕は彼女の小さな手を握ったまま、一緒に羽織屋へ向かった
ラッキーカラー
あずきいろ
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楓(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!続編は今まだ編集中でして、九月には公開しようと思っています。(結構内容がごちゃごちゃしてるんですが、それでも宜しければパスワードはスティッチの誕生日で閲覧が可能です)編集、更新頑張るのでこれからも宜しくお願いします! (8月21日 13時) (レス) id: ccd9ca707d (このIDを非表示/違反報告)
雪 - おもしろかったです!続編も楽しみにしてます!よろしければパスワード教えてくださいますか? (8月20日 3時) (レス) @page47 id: 537cecc8c5 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 吹雪彩香さん» ありがとうございます!受験の関係で、更新遅いですが、宜しくお願いします! (2019年12月28日 20時) (レス) id: 4f59bad892 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - いつも作品見ています!更新頑張ってください(^ ^) (2019年12月28日 14時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - みみずさん» ありがとうございます!大変嬉しく思います。更新頑張りますね!これからも愛読して頂けると幸いです。槭にも伝えておきます! (2019年12月8日 0時) (レス) id: 4f59bad892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 x他1人 | 作成日時:2019年10月25日 0時