クリスマスプレゼント【及川徹】 (ページ3)

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今年のクリスマスはいつもと少し違った。

「ごめん、プレゼント忘れてたから今度一緒に買いに行こっか」

わざわざ謝りにきてくれたのに、一緒に出かけられるなんて夢みたいだ。

こたつでぬくぬくしながら、他愛のない話をする。

Aちゃんは来年から社会人で、また遠くなってしまった。

他の人からみたら俺たちは付き合ってる風に見えるのだろうか。

「Aちゃんは彼氏とかいないの？」

「いたら徹くんと行かないでしょ」

まぁ、たしかに。

熱にとろけたみたいにふにゃっと笑ったAちゃんに俺もつられて笑う。

そもそもいつまでプレゼントは貰えるんだろ。

毎年必ずくれるけど、＂来年も＂って約束はまだ１回もなくて。

もしかしたら来年は彼氏ができて、プレゼントどころか、帰って来ないかもしれない。

そう思ったらやだなぁ。

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「ねぇ、Aちゃん」

「んー？」

「俺にAちゃんをください」

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