政府非公認の裏ヒーロー (ページ3)

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裏ヒーロー2 ページ3

(ｸﾞﾊｯ)

先程から隣の部屋から呻き声や叫び声が聞こえる。

ヒーローたちもこの状況を調べるべく、立ち上がったのだが…

(ｸﾞｲｯ)

相「あ？」

ヒーロー達は女中の個性によりその場で拘束。
イレイザーヘッドおよび相澤消太の目は個性で覆い隠された。

プ「何者だ？」

プレゼントマイクが声を発したと同時に部屋の襖から人が倒れ込んできた。

向こうの部屋ではスーツを着た男とその他の男性5名が戦っているようだ。

『すまん、迷惑かけた』

男はそう言いながら4人を一気に体術で倒した。

「いえ、」

女中はそう言いながらも1人を背負い投げにし…

ヴィ「お前ら…最近有名な裏ヒーローだろ？」

根(裏ヒーロー？)

女中は悶々と縄を使い複数人を結んでいく。

ヴィ「お前らは政府非公認の組織、しかも大体は親に捨てられたやつが所属してんだろ？おい、未成年のガキども」

プ「子供…だと？」

『口数が減らないな。お前に話すことは無い。アリス、警察呼べ』

アリスと呼ばれたその女中は何故かスーツ姿に変わっており…

「了解」

とだけ返事をし、マスクの下に隠していた音声変換器を使い、男の声に寄せながら警察へ連絡

相｢お前ら、何者だ｣

『言う必要は無い。アリス、個性の持ち時間は残り何分だ？』

ア「残り約5分といったところです。」

？？「おーい」

窓の外から女の声がする。

？？「俺らは終わったぞ！お前らは？」

アリスは窓へ近づき…

「あと少しだ。ここにプロヒーローがいる。お前らは早く行け」

？？「冷たいな〜、ま、気をつけろよ！」

女の声はなくなり…

ヴィ「俺らをどうするつもりだ」

『どうもしない。ただ捕まえるだけだ』

根「…君たち、年齢を聞いてもいいかい？」

ヴィ「…13と15か」

裏ヒーロー達は目を見開き…

プ「おいおい、まじかよ」

『…アリス、先走れ』

ア「っ！？先輩は？」

『俺はこいつと喋ることがある。早く行け』

アリスは部屋の窓から出ていき、男は個性を使ってヴィランを引き寄せた。何やら手から紐を出していて、簡単には解けなさそうだ。

『ヴィラン、お前、家族がいるだろ』

ヴィ「！？」

『お前は何を思ってここにいる？捕まった心境はどうだ？家族は幸せか？』

ヴィ「…家族は幸せだよ。俺だってこんなことしたくてここにいるんじゃねぇ！全部今の社会が悪いんだ！」

『家族を考てたら普通はこんなことしないけどな』

それを言い残し男は窓から飛び去った。