政府非公認の裏ヒーロー (ページ19)

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裏ヒーロー17 ページ19

『だから現場に私が行きました。その時はカザミもいたため、治療要員として、連れていきました。』

相｢相手は｣

『…当時、ヴィランの中で最凶とよばれた人物です。今もまだ、活動しているかと、、』

エ｢名前ハ？｣

『クライ、個性は涙石。泣けば涙が石になり、狙った相手に向かって放たれる。』

エ｢指名手配サレテルヤツダナ｣

相｢…｣

『それに加え、子分が30、それを1人でやれとは本部も相当その先輩のことが大嫌いだったんでしょうね。私の先輩もまだ、16の高校生でした。』

相｢…その顔の傷もあいつにやられたのか？｣

『私の顔なんてどうでもいいんですよ。』

私の低音がその部屋に響き渡った

『ヴィランみたいな個性だからって否定されるこの世界。私は狂ってると思ってます。そのせいで先輩は親に捨てられて、そのせいで裏ヒーローとして働かなければ行けなくて、そのせいで殺されたんです。』

相｢そう、だな。｣

『彼女はクライにヴィランの勧誘を受けて、ずっとそれを断り続けていました。彼女は自分が辛かったからってヴィランになることは決してなかった。』

本当に狂ってる。

何故先輩が死ななければいけない？

何故、私が犠牲になってない？

何故いじめてるヤツらが普通の顔して生きているの？

ねぇ、どうして？

どうしてどうしてどうしてドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ

相｢すまない、今まで助けてやれなくて。｣

エ｢…女子高生ノ名前ハ？｣

『刹那吸血。』

相｢刹那、、、、吸血、、、、？？｣(嘘だ、だって彼女は、、、、)

『当時、彼女は雄英高校の普通科に入っていたそうですね。相澤先生』

相｢あ、あぁ。しかし、彼女は…｣

エ｢個性事故デ亡クナッタハズ｣

『見方を変えれば個性事故になるかも知れません。だって警察に通報したのはヴィラン、尚更個性事故というふうに言われたっておかしくは無い。』

相｢…話してくれて、ありがとう。｣

『…相澤消太、先程の沈黙から、あなたはクライと何か接点があるのね？』

相｢言えることは無い。｣

『話す気になったら話してください。あと、授業の訓練後に、アリス達の戦闘訓練をどこかで行っていいでしょうか？』

相｢…考えておく｣

その後、私たちは居間へ戻った