愛されYouTuber 【YouTube】 (ページ3)

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「最初なんだっけ？」
「必修の100～」

最初の種目は全員強制参加の必修100ｍ。

各組の1位、2位、3位に点数が入る。
けど男女混合だから1位、2位は大抵男の人がとる。

しかも私の組には…

「なんでもっきゅんとシルクがいるの…」

もっきゅんとシルクがいた。

「そんな拗ねんなって笑」
「ランダムだからこれは仕方ないよ笑」

もっきゅんとシルクの他にも速そうな筋肉質の男の人が2人。
私以外の女の人も見るからに速そうだった。

「私1位取れないじゃん」
「安心しろ、俺とモトキいなくてもお前は1位取れない」
「はぁ？」
「嘘だって笑そんな怒んなよ笑笑」

『オンユアマークセット』ﾊﾞﾝ

気づいたらもう1組目の人達が走り始めていた。

「え、もう走ってんの？」
「お前話聞いてなかったの？笑」
「シルクにむかつきすぎて聞いてなかった」
「シルク嫌われたね」
「安心して、元々嫌ってたから」
「仕返しが陰湿だぞ笑」

私達は6組目。
ちなみにレーンはもっきゅんが3、私が4、シルクが5。

まぁカーブないからあんまり関係ないんだけどさ…。

「あ、次だ」

その言葉とほぼ同時に、スタートが合図が響く。

『on your mark set』

私たちの時だけやたらいい発音の合図で構える。

ﾊﾞﾝ

鳴り響くピストルの音と共に地面を蹴った。

鼻腔をくすぐる煙たい香りがくすぐったかった。