愛されYouTuber 【YouTube】 (ページ2)

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魔の3トリオ >>1 ページ2

「陸上競技大会きたぁぁぁ！！！」

私が所属している大学のサークル、「運動サークル」で年に1度行われる陸上競技大会。
この陸上競技大会には運動サークルに参加していない人やこの大学に通っていない人も参加することが出来る。

だからこいつがいる。

「いや絶対いるなぁとは思ったけどさ。そんなに暇なの？」
「暇じゃねぇわ笑むしろ忙しいっての。どうもFischer'sシルクです。」
「いきなり始めんな笑ななせで～す。」

なんの合図もなしにいきなりカメラを構え、挨拶し始めた。

「てかモトキは？」
「もっきゅんならもうすぐ来るんじゃない？てかシルクどっち？」
「俺3」
「あ、同じ。私も3」
「モトキは？」
「2」
「あいつだけ仲間はずれじゃん笑」

この陸上競技大会は順位がつけられる。参加者を1組、2組、3組、4組に分ける。
実力が偏らないようにタイムとか成績見て決めてるらしいけど毎回4組が1番強いんだよなぁ…。

「あ、もっきゅん」
「おまえ遅せぇよ～」
「ごめんごめん電車混んでて…あれ？何組？」
「もっきゅん2。私とシルク3だから笑」
「俺だけ仲間はずれじゃん笑」

『選手の皆さんは、自分の組の選手席に付いてください。』

シルクともっきゅんと話していると、アナウンスが鳴った。
私とシルクは3組の選手席に、もっきゅんは2組の選手席に腰を下ろした。

少し空いた私のリュックから見えるのは水筒と数本のペットボトル。

これくらいあれば熱中症にはならないかな。

『これより、第67回陸上競技大会を始めます！』

アナウンスから流れる開式の言葉は、会場を歓声の渦へと誘った。