・ ページ9
＿＿＿
磯貝「………皆」
重い沈黙の中 口を開いたのはリーダーの磯貝だ
磯貝の声に全員が顔を上げる
磯貝「俺達自身で決めなきゃいけない
このまま 手を下さずに…
もちろんある」
磯貝の言葉には重みがあった
今の状況に 自分達で決断しないといけない
磯貝「手を上げてくれ
殺せんせーを殺したくない奴…？」
磯貝の質問に全員が手を上げる
勿論 Aもだ
普通とかけ離れてはいるが先生を殺したくはない＿＿
当然の答えだ
磯貝「…OK 下ろして」
磯貝は全員の意思を確認した
そして 最も残酷な質問をする...
磯貝「…………………殺したい奴…？」
全員が俯く
誰も手を上げない
全員の脳裏には 殺せんせーの思い出が駆け巡る
いつだって…
ひとり… またひとりと 手をゆっくり上げていく
銃とナイフと先生がいた
A「っ…」
Aも唇を噛みしめ 前原の服の裾を掴みながらもゆっくり手を上げる
気づくと全員が手を上げていた
A「(…これが 私達の答え…)」
自分達は殺し屋＿＿＿＿
殺せんせーは嬉しそうに微笑みながらも頷いていた
絆を守って 卒業するために
恩師に対して すべき事
全員が痛いほど 分かっていた
倒れこんだ殺せんせーを生徒全員で取り囲むと
触手の1本1本を押さえつける
【殺せんせーの弱点 33】
全員で押さえられれば 捕まえられる
Aは前原と磯貝の間に入り 触手を押さえつける
A「(この触手で 私達を守って…褒めてくれたのね…)」
押さえつけながらも 殺せんせーの触手での思い出をAは感じていた
中村「…こうしたら…
動けないんだよね 殺せんせー」
殺せん「その通りです 中村さん
握る力が弱いのが 心配ですけどねぇ」
「「っ！！」」
握る力が弱いと言われ 全員が握る力を強める
殺すためとか 何だとか 理由は深く考えなかった
1年ずっと 褒められ 叱られ 育てられた
先生のその触手を 全員が強く握り直した
片岡「ネクタイの下…心臓…だよね？
最後は…誰が？」
殺せんせーの最大の弱点
ネクタイの下の心臓…
最後は誰が殺すのか…？
全員の顔が戸惑いに変わる
そこに＿＿＿
渚「…お願い 皆
僕に…殺らせて」
ナイフを持った渚が名乗り出た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てを。。(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！結構前の作品でしたが最後の方は感動で泣きながら読ませていただきました、！自分の名前に【陽】が入ってることもあって最後はテンションがあがりました！！番外編などがあれば読ませていただきます！ (2022年8月13日 15時) (
レス) @page42 id: 7a7690f3c2 (このIDを非表示/違反報告)
エルナ - 完結おめでとうございます！自分の事のように嬉しいです。 (2021年11月21日 16時) (レス) id: 4a11265a40 (このIDを非表示/違反報告)
菜熊 - 完結おめでとうございます！とても面白いお話でした。殺Q編楽しみにしています。 (2021年11月19日 18時) (レス) @page44 id: 322d0c3366 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 桐山さん» ありがとうございます！ (2021年11月14日 8時) (レス) id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
桐山(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても楽しく拝見させて頂いていました！もし殺Q編も作成されるのでしたら気長に待っています！ (2021年11月14日 7時) (レス) @page43 id: ee8b8d0918 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：46猫 | 作成日時：2021年10月3日 10時
