愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ49)

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【授業終了後】

奥田「あのっつ月島さん！！」

奥田の声にクラス全員が奥田とAに注目する

Aは特に気にする素振りが全くない

A「…何奥田さん？」

奥田「あの…その…」

声がだんだんと小さくなる
はたから見れば、蛇に睨まれた蛙状態だ

奥田「えっと…」

A「…用がないなら行くけど」

奥田「あっ… 昨日はごめんなさい！！」

どこかに行こうと立ち上がるA
奥田は意を決して声を出した

奥田「月島さんは長所だけじゃダメって
教えてくれたんですよね…？

国語力も大事だって…」

A「……。」

奥田「私がこの先、傷つかないようにと…

教えてくれたんですよね…？

なのに… 私…
すごく恥ずかしくなって…」

渚「奥田さん…」

奥田「偉そうなこと言ってごめんなさい…」

奥田は必死に昨日のことを謝罪している
教室内は静まり返っている

A「…私だって国語力がある訳じゃない

あんな言い方しか出来ないから誤解するのは
当たり前よ…」

Aは奥田に伝えると席に立つ

A「…私も悪かったわ奥田さん…」

Aは奥田に一言告げると教室を出た

奥田はAとの誤解が解けて嬉しそうにしているなか、渚達は思った

((月島/さんが謝った！？))

初めて見る光景に奥田とカルマ以外の生徒は動揺していた

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一方、教室を出たAは…

A「(何やってんの私！！！
誤解されるのはいつものことだけど

謝罪されるなんて初めて…)」

自分の言い方で誤解されることは日常茶飯事
でもキチンと受け入れたといった奥田を見て嘘ではないと感じた

((ブーブー))

Aのポケットから振動音が聞こえた
Aはポケットからスマホを出すとメッセージが届いていた

メッセージアプリを開くと、ある人物からメッセージが来ていた

A「…はぁ」

メッセージを確認するとAはため息をついた
ポケットにスマホを仕舞うと次の授業に出るために教室に戻った