愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ23)

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4話カルマの時間ページ23

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【とある体育の授業】

晴れた午後の運動場に響く生徒達のかけ声
蝶々が飛び、ウグイスの鳴き声が聞こえてのどかな雰囲気だ

殺せん「平和ですねぇ

生徒達の武器(エモノ)が無ければですが」

体育の時間だというのに生徒達は対先生ナイフを使って素振りをしている

そこに防衛省の烏間がジャケットを脱ぎ、Yシャツ姿で立っている

烏間「八方向からナイフを正しく振れるように！！」

素振りをする生徒達にアドバイスをする烏間
隣には体操服を来ている殺せんせー

烏間「体育の時間は今日から俺の受け持ちだ」

先日、暗殺の指導をするために正式に教師として手伝うようになった
烏間は教員免許を取得しているため、学校側は何も言わなかったのだ

殺せん「ちょっと寂しいですね…」

烏間「この時間はどっか行ってろと言ったろう

そこの砂場で遊んでろ」

暗殺に必要な訓練をしているため、標的(ターゲット)が隣にいては邪魔で仕方なかったため、砂場に追いやる

追い出された殺せんせーは泣きながらも砂場で山を作っている

殺せん「ひどいですよ烏間先生

私の体育は生徒に評判良かったのに」

菅谷「うそつけよ」

殺せんせーの言葉に突っ込んだのは菅谷だ
烏間が受け持つ前は殺せんせーが体育をやっていたが…

菅谷「殺せんせー身体能力が違いすぎんだよ」

杉野「この前もさぁ…」

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【回想】

殺せん「それでは反復横飛びをやってみましょう

まず先生が見本を見せます」

当たり前の如く、マッハ20で反復横飛びをやっていた
当然だが普通の人間には…

杉野＋前原＋岡島「できるか！！」

殺せん「慣れてきたらあやとりも混ぜましょう」

マッハで反復横飛びしながら触手で器用にあやとりをしていた

杉野＋前原＋岡島「あやとり上手(うま)っ！！」

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中村「異次元すぎてね～…」

杉野「体育は人間の先生に教わりたいわ」

生徒達の本音に殺せんせーはショックを受ける

そんな会話をBGMのように聞きながらもAは黙々とナイフの素振りをしていた

一定のバランスを保ちながらも太刀筋も綺麗だ

一息つき、Aは体操服の袖で軽く汗を拭いていると磯貝と前原が烏間にナイフを当てようとしていた

A「(他人だから当然だけど…
二人の呼吸がバラバラ…

基礎を身に付けないとナイフを当てるなんて無理ね…)」

その様子を少し遠めでAは観察していた