愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ18)

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殺せん「(こんなにも殺気立って！！)」

一瞬でAを抱えて、その場から移動した
砂埃が立つが、そこにはAと殺せんせーがいなかった

殺せん「でもね…

笑顔が少々わざとらしい
油断させるには足りませんねぇ」

Aは殺せんせーの隣でかき氷を食べていたが
メンバーの持つ物に目を向ける

A「(先生がみんなに持たせた花…確か…)」

殺せん「こんな危ない対先生ナイフは置いといて」

前原「えっ…」

殺せん「花でも愛でて良い笑顔から学んで下さい

月島さんもね
せっかく綺麗な顔立ちをしているんです
笑顔でいないと」

今の一瞬でメンバーが持っている対先生ナイフからチューリップに交換したのだ

足元には奪った対先生ナイフ

笑顔を学ぶことをアドバイスするとAにも
柔らかい触手で頬をムニムニしながらアドバイスした

それでもAは表情を崩さない

A「……先生

笑顔を学ぶというより
あの花クラスで育てた花ですよ」

片岡「そうですよ、殺せんせー！！

月島さんの言う通り、この花クラスの皆で
育てた花じゃないですか！！」

殺せん「にゅやっ

そそーなんですか！？」

磯貝達に持たせた花はE組が育てた花だ
それを摘まれて片岡は激怒、矢田と岡野は涙目だ

矢田「ひどい殺せんせー
大切に育ててやっと咲いたのに

月島さんも他の皆が見てないところで
お世話していたのに

月島さんの努力も…」

A「っ！！

(何で知ってるの！？)」

矢田の言葉に内心ドキッとした
花を愛でるなんて自分らしくないと思いつつも
見えないところで花を世話していた

それを矢田に目撃され、恥ずかしくなった
その事実を知った殺せんせーは焦る

殺せん「すすいません
月島さんもごめんなさい！！

今新しい球根を…」

マッハで居なくなったかと思うと球根を抱え、
戻ってきた

殺せん「買って来ました」

あまりの速さに男子メンバーは苦笑い

岡野と片岡の監視で殺せんせーは球根を丁寧に植える

岡野「マッハで植えちゃだめだかんね！！」

殺せん「承知しました！！」

片岡「一個一個いたわって！！」

殺せん「はい！！」

岡野「月島さんの努力以上にやって！！」

殺せん「はい！！」

片岡「もっと愛をこめて！！」

殺せん「はいぃぃ！！」

なんという不思議な光景だ
来年の3月には地球を滅ぼすいった生物が女子中学生に見張られチューリップを植えている