愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ14)

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帰り道、Aはスマホを触っていた

検索ワードを『ニューヨークスポーツ』と打ち込む
ヒットした項目に一つのネット記事が掲載されていた

A「これって…」

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【翌日の昼休み】

相も変わらず一人で昼食を取り、殺せんせーから
出された英語の課題を日陰で取り組んでいた

出来上がった課題を提出しようと殺せんせーを探すと杉野と殺せんせーがいた
何やら話しているようだ

殺せん「おや月島さん」

杉野「月島さん…」

A「どうも…」

Aに気付いた二人はそのままAを交えて話すことになった

殺せん「君は野球部に？」

杉野「前はね」

殺せん「前は？」

A「…私達E組は部活禁止なのよ

成績が悪い私達は勉強に集中しなさいって意味でね」

杉野「月島さんの言う通りだよ

成績悪くてE組に落ちたんだから…」

そう彼女達が在籍しているE組は進学校(ここ)の勉強(レベル)についていけなかった脱落組

通称「エンドのE組」＿＿＿＿

毎日山の上の隔離校舎まで通わされ、
教師や本校舎の生徒ならびに友人、最悪の場合親にまで差別される組だ

殺せん「それはまたずいぶんな差別ですねぇ」

杉野「…でももういいんだ

昨日見たろ？
遅いんだよ俺の球

遅いからバカスカ打たれてレギュラー降ろされて
それから勉強にもやる気無くして
今じゃエンドのE組さ」

杉野がE組に移籍した理由が判明し、
Aは黙って聞いていた

杉野は自嘲気味に笑う

殺せん「杉野君

先生からアドバイスをあげましょう」

突然目を光らせた殺せんせーにAと杉野は首を傾げた

次の瞬間、殺せんせーは触手を何本も出したかと思うと杉野の身体に絡める

Aは内心驚くものの黙ってその光景を見ていた

この光景を見た時、Aは何かに気付いた

渚「何してんだよ殺せんせー！！

生徒に危害加えないって契約じゃなかったの！？

何で月島さん、止めないの！？」

杉野に触手を絡めている殺せんせーに渚が間に入った

殺せん「杉野君

昨日見せたクセのある投球フォーム
メジャーに行った有田投手をマネていますね

おそらく月島さんも昨日見ていたでしょう？」

杉野「…！！」

A「…気付いてたんですね」

殺せんせーは触手を絡めたまま話す
少し経つとゆっくり杉野を地面に降ろした

殺せん「はい

でもね触手は正直です」