愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ12)

今日:87 hit、昨日:34 hit、合計:590,062 hit

2話野球の時間ページ12

＿＿＿

【とある日】

二人の生徒が標的(ターゲット)である殺せんせーの暗殺計画をしていた

杉野と渚だ

渚の情報だとHR前に校舎裏でくつろぐことが日課だ
殺せんせーの触手にはマッハ20でハワイに寄って買った英字新聞がある

杉野は特徴のあるフォームで標的(ターゲット)に向かって投げた

殺せん「おはようございます渚君杉野君

さあいさつは大きな声で！」

渚「…おはようございます殺せんせー」

杉野「え！？ええ！？」

杉野はパニック状態だ
先ほどまで新聞を見て寛いでいた標的(ターゲット)が自分たちの後ろにいるのだから

杉野が標的(ターゲット)に投げたのは対先生BB弾を野球ボールに埋め込んだものだ

殺せん「先生の弱点・対先生BB弾をボールに埋めこむとは呼んで良いアイディアです」

ボールであれば、エアガンと違い発砲音がしないため暗殺にはもってこいだ

だが相手はマッハ20の超生物
ボールが届くまでの時間まで退屈だったらしい
かといって、直に触ると細胞が崩れてしまう

殺せん「…そんな訳で用具室までグローブを
取りに行ってました」

杉野「…！！」

さすが超生物の殺せんせー
触手にはグローブで受け取った対先生BB弾が埋め込まれているボールがある

それを見た杉野は絶句

殺せん「殺せるといいですねぇ卒業までに

さ HRの時間ですよ」

杉野「…はい」

グローブの上でポンポンとしながら皮膚を緑のしましま模様にし、ナメ切っていた

チャイムが聞こえると教室に行くよう促され、
肩を落としながらも杉野は返事した

そんな様子の杉野に渚は言葉をかけられなかった

ここまでの一部始終を遠くから見ていた者がいた

ブロンドの長い髪を風に靡かせているAだ

A「…ばっかみたい…」

彼女は一言漏らすとそのままその場を去り教室に向かった

＿＿
＿＿＿
＿＿＿＿

【国語の授業】

授業をしているなか、朝の暗殺に失敗した杉野は
かなり落ち込んでいる様子だった
勿論その様子は一部生徒たちも気付いていた

暗殺の失敗は今に始まったことではない
まだ誰も成功していないのだから

突然触手が伸びたことに驚く渚
だが驚いたのは渚だけではない

菅谷「えっ！？」

殺せん「菅谷君！！」

杉野の後ろで殺せんせーを描いていた菅谷だ
授業を聞かず、落書きしていたことがバレて
怒られると思った菅谷は肩を縮める

殺せん「…惜しい！先生はもう少しシュッと塩顔ですよ」