愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ38)

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【英語の時間(自習)】

イリーナの受け持つ授業では黒板にデカデカと
"自習"の文字があった

各自、自習しているなかイリーナは足を組み替えながらもタブレットなどで暗殺計画を念密に練っている

イリ「(未知の生物を殺す仕事は初めてだけど

準備は万端

ボーヤに情報も喋らせたしね)」

渚に向かってウィンクをしながらも口を舌で軽く舐める
その仕草に渚は思わず身震いをした

渚の話した情報に一つに少しだけ引っ掛かることがあった

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"渚「あと…闇討ちするなら

タバコやめた方がいいよ」

"イリ「？」"

"渚「殺せんせー鼻無いのに鼻良いから」"

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一瞬だけ思い出すもイリーナはすぐに余裕綽々な態度になる

イリ「(…その程度なら今回のプランに支障は無いわ

私はイリーナ・イェラビッチ
あらゆる状況で暗殺をしてきた
プロ中のプロよ)」

前原「なービッチねえさん

授業してくれよー」

イリ「っ！」(ｸﾞｻｯ

中村「そーだよビッチねえさん」

イリ「っ！！」(ｸﾞｻｯ

菅谷「一応ここじゃ先生なんだろ

ビッチねえさん」

イリ「っ！！！

あーーーー！！
ビッチビッチうるさいわね！！」

生徒達の『ビッチねえさん』という言葉の矢が容赦なくイリーナにささる

耐えきれなくなったのか、イリーナはキレた

イリ「まず正確な発音が違う！！

あんたら日本人はBとVの区別もつかないのね！！

正しいVの発音を教えたげるわ」

A「(…一応教えるのね)」

イリ「まず歯で下唇を軽く噛む！！」

A「(は？)」

イリ「ほら！！」

キレながらも発音について指摘をした時点で教えていると感じたA

だが、Vの発音で下唇を噛むように指示したところでAは疑問を持った

カルマとA以外はイリーナの指示通りに歯で下唇を軽く噛む

イリ「そうそう

そのまま1時間過ごしてれば静かでいいわ」

((…なんなんだこの授業！？))

下唇を噛んだ状態のクラスメイト
異様な空間と言わざるを得ない

律儀に下唇を噛んだ生徒達は怒りに満ちていた

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【授業終了・イリーナ退出後】

前原「マジでなんだよ！あの授業！！」

前原をはじめ、生徒達は怒りでいっぱいだった
それぞれが怒りを口々に言い合う

カルマ「月島ちゃんやらなかったんだ」

A「そういうアンタもでしょ？

仮にやったとして嫌なら直ぐにやめればいいでしょ？」

((ごもっともです！！))