愛と歌声を失った少女【暗殺教室】 (ページ25)

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触手を破壊されたことに驚き、マッハで距離を取る殺せんせー

カルマ「…へー本トに速いし

本トに効くんだ対先生(この)ナイフ」

カルマの右手には対先生ナイフが細かく切って
貼られていた

暗殺を依頼されてから初めて殺せんせーにダメージを与えた生徒(ひと)…

カルマは距離を取った殺せんせーに近づく

カルマ「殺せないから「殺せんせー」って
聞いてたけど

あッれェ
せんせーひょっとしてチョロイひと？」

おちょくるように挑発するカルマ
殺せんせーは怒りで血管が浮き出て真っ赤だ

茅野は渚にカルマがどんな人物か尋ねる

どうやら１年2年とクラスが一緒だったらしい
2年で続けざまに暴力沙汰で停学になりE組(ここ)に来たらしい

成績低下と同様に落ちる人間もいるらしい

A「だけど…

今この場(・・・・)だと優等生かもね」

茅野「…？どういう事？」

Aの言葉に茅野は首を傾げる
解説するように渚は話す

渚「凶器とか騙し討ちなら…

多分カルマ君が郡を抜いてる」

カルマは対先生ナイフを手の中で回す
そしてAの元に行く

カルマ「月島ちゃん早く教室行こうぜ」

A「…勝手な人」

マイペースとも言える状態のカルマ
Aは若干の悪態をつきながらもカルマに着いていく

渚たちはあることに驚いていた
誰とも行動しようとしないAがカルマと行動しているのだから

一匹狼とも言える彼女が他人と行動している
また謎が少し増えたようだった

カルマ「(逃げないでよ殺せんせー

「殺される」ってどういう事か授業(おし)えてやるよ)」

Aと歩きながらもカルマは殺せんせーを
ロックオンしていた

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校舎に入ったところでカルマがAに話しかける

カルマ「月島ちゃんさぁもう歌わない(・・・・)の？」

A「…アンタも知ってるでしょ？

あんな事(・・・・)があったから
もう歌えないの…」

カルマの問いかけに伏せ目がちに答える
Aの返事にカルマはそれ以上何も言わなかった

一人更衣室で体操服から制服に着替えるとE組の女子と入れ替わるように更衣室を出た

A「(何とか見られずに済んだ…)」

Aは何かを隠すように襟元のボタンなどを念入りに確認していた