8回 ページ9
〜中島side 〜
菊池『藤咲さんさ____』
貴方『菊池先輩ね____』
最近俺は、2人のお互いの話をよく聞く。
菊池さんからAの話出るし、
一方Aから菊池さんの話が出るし…。
…こっちの身にもなってくれよ。
いつも…いつも2人して目が合うと笑いあって…
……菊池さんのその優しすぎるとこ、
ほんっと、困りますよ。
いつか、いつかAは
菊池さんを好きになるって嫌な予感がしてた。
あと何回?
……あと何回目が合えば。
………………きっと____
中島「!A…?」
貴方「はぁ、はぁ、はぁ」
放課後、廊下を走るAとすれ違った。
その目には俺なんか映ってなくて____
「あ!中島!」
次に走ってきたのは、
中島「菊池、さん……?」
菊池「中島、藤咲さんこっち走ってきたか?」
……ああ。
中島「えと、Aはあっちに____」
菊池「ありがとう!
ちょっと部活また遅れるかも!
先輩に言っておいてくれ!」
俺が言い終わる前に菊池さんは走って行った。
あっという間にその姿は見えなくなって…。
……なんで俺、
Aの行き先教えたんだろ。
なんで2人は、出会ったんだろ。
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作者名:ユリ | 作成日時:2021年3月16日 18時