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10回 ページ11

〜貴方side 〜




あの後どうすればいいか迷っていた時、


とっさに出た言葉。




サッカー部、見学できますか?という言葉だった。









ということで菊池先輩とグランドに来たのだが…




菊池「じゃあ清水、お願いしていいか?」




清水「うん。じゃあAちゃん、よろしくね」




この前菊池先輩と話していた美人な方がいた。




貴方「よ、宜しくお願いします」




清水「私は2年の清水優里」




……き、綺麗な先輩…。




その後、私はマネージャーの仕事を


清水先輩に教えてもらった。



















マネージャーの仕事をしながら、


みんなのバレーの姿を見ていた。




……す、すごいな。




菊池先輩のポジションはアンカーと言うらしい。




アンカーというのは言わば、


チームからボール取るようなもの、らしい。




そんなすごい役割をやってるなんて…


……本当にすごい。




菊池先輩の姿を捉えつつも、


コート内には健人の姿もあった。




確か健人はセンターバックってポジションだっけ?




昔から健人はサッカーの話を私にしていた。




その時の健人の表情は


キラキラしてて楽しそうだったけど…


実際にプレーをしてる健人は初めて見た。




なんか、楽しそうで羨ましい。









清水「Aちゃんは


中島と幼馴染なんだっけ?」




貴方「あ、はい!


あの、健人大丈夫ですか?


うるさいやつですけど…」




清水「ふふっ、確かにそうだね。


でも試合中だとすごいんだよ」




清水先輩の顔を見る限り、


嘘はついていないとわかった。




清水「休憩時間だから、ドリンク渡しに行くよ」




貴方「はい!」




清水先輩は先に、


部員たちにドリンクを渡しに向かった。




中島「ゆ、優里さああああああん」




健人はドリンクを貰うととても喜んで叫んでいた。




……健人のこと、なんでも知ってると思ってた。




ダメなところも、嫌いな食べ物も……


ずっと隣にいたから。




でも好きな人いたなんて、知らなかった。




健人の好きな人、きっと清水先輩なんだ。




仕方ないな……応援するよ、健人。

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作者名:ユリ | 作成日時:2021年3月16日 18時

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