8話 ページ10
何で謝必安は恥じらいもなくあんな事を言えるんだろうか…こっちが調子狂う。范無咎は〜…絶対言わないな。
…取り敢えず今はゲームに集中しよう。
私は顔の熱を冷ましながらマッチングルームへと向かう。
気味が悪く、薄暗い部屋につくと私は後ろを振り返り、カーテンを捲って今回のゲームのサバイバーを確認する。
『…うわ…面倒くさい編成だなぁ…』
編成は、オフェンス、カウボーイ、機械技師、納棺師だった。
救助やチェイスに適している二人と、解読専門の技師…それでやっと思いで一人を捕まえても納棺されてしまうのか。
…帰りたい。
そんな願うわけもない想いを抱えながら武器であるナイフを磨く。所々傷が付いてしまっているので荘園の主に取り替えを依頼してみよう。
全員の準備が整い、もう頃合いかな?と思い目を閉じると、ガラスの割れる音が頭に響く。
マップは湖景村。薄暗くて気味の悪い雰囲気が漂っているので少し苦手なマップだ。
船上にスポーン。私は取り敢えず浜辺へと向かう。
船に地下は無く、小屋地下だったので何とかして小屋へ誘導して地下送りにしたいところだが…
『…うわぁ…ウィリアムかぁ…』
なんと浜辺に居たのはオフェンス。あまり追いたくないサバイバーだ。
「今日のハンターはAかよ?!怖いなー!!」
ウィリアムはそう頭を抱えて喚き、解読機から手を放して小屋の方へと向かっていく。
ファーチェでオフェンス…乗り気ではないが取り敢えず走り、窓枠、板を乗り越えて距離を縮めていく。
タックルされないように交わしつつ、一発攻撃を当てる。
そして存在感を溜め、予め拾っておいた投げナイフを連続で繰り出しダウンさせる。
小屋までの距離が近いので地下に吊れそうだな…
ウィリアムを椅子に座らせ、手に刺さる茨をぐるぐると巻いていく。
顔を見てなかったのか納棺はされてなく、編成的にここはカウボーイが救助に来るだろう。
そして残り暗号機は4台、まあまあいいペースだ。
「相変わらずAは強いな〜。」
『褒めたって何も出ないよー。』
イマイチ緊張感が無い雰囲気で救助が来るのを待つ。
…
まずい、非常にまずい…
あの状況から4通電だなんて…
油断しすぎた…
そして私の前には、
「貴方と二人きりだなんて今日は運がいいです。さあ納棺してあげましょう。」
血に塗れたマスクを顎にかけ壁に寄りかかる納棺師の彼が。
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夜桜夜光(プロフ) - 神作品をありがとうございます!神作者様!!!!!!!! (2022年3月21日 18時) (レス) @page8 id: 2f3c4feebc (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» ありがとうございますっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(便乗) (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
あかり510 - すき!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2021年1月12日 11時) (レス) id: 3f067938ed (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - ことさん» わわ!凄く嬉しいです!ありがとうございます!(*´ー`*)更新頑張りますね!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - あぁあぁこの小説大好きです、更新頑張って下さい! (2020年5月4日 16時) (レス) id: eda5c7b40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠いろ | 作成日時:2020年4月26日 2時