6話 ページ8
『…っあ〜…頭痛い〜…』
二日酔いの酷い頭痛で目が覚める。
昨日…人に迷惑をかけていないか、変な事を口走っていないか、そして自分で部屋に帰れたのか…などなど記憶があまりにも曖昧なせいで不安に感じてしまう。
でも、全てを忘れているわけではなくて、憶えていることは何個かあった。ノートンに甘えていたことと、リッパーからセクハラを受けたこと。
今日のゲームでノートンに謝らなくては…みっともない姿を見せてしまった…
あとあのセクハラ自称紳士変態仮面め許さん。
しかし何より不可解なのは自力で部屋に戻ってこれたのか、だった。誰かが運んでくれたのだろうか。それだったら礼を言わなくてはならない。
私は重い身体を起こして身支度を整え、広間へと向かう。朝食の時間まではまだ時間はあるが早めに行っといて損はないだろう。
そう思い私は足を進ませた。
…昨日絶対何かやらかした。その何かは分からないが恥をかいてしまったことに代わりはないと思う…
何故って、それはさっきから顔を会わせたハンター達が口々にこう言うからだ。
「おはようA！あと、お幸せにね！応援してるわ！話聞かせてね！」
「おはようなぁAはん。昨日の…二人ともそういう関係だったん？応援しとる！」
「Aさん、おはようございます。あの人とは…恋仲だったんですか？全くあの人にも油断できませんね…」
…え？私いつの間に誰かと付き合ってたの？
そんなことはない…私は好きな人も居なければこんな環境で付き合おうだなんて微塵も思わない。
取り敢えず私は自分の席につき、相手は誰なのか考えてみる。今すぐにでも誤解を解かなければ…！
すると、
「おはようございます。どうしたんですか？Aさん。そんな怖い顔をして…」
後ろから謝必安が私の肩に手を置いてそう言ってくる。高身長なので迫力があり、すこし驚いてしまう。
『びっ…くりしたぁ…謝必安か、おはよう。ちょっと悩み事があってね。』
そう言うと彼は大丈夫かと言わんばかりに首を傾げて私を見る。仕草が可愛いなおい。
「私で良ければ相談に乗りますよ。」
『ありがとう。でも大丈夫だよ！』
そう言って私は朝食を取りに行こうとすると、
「よく言うよねぇ白無常。君がAのその悩みの原因だというのに。」
『…ジョゼフさん？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 175人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜夜光(プロフ) - 神作品をありがとうございます!神作者様!!!!!!!! (2022年3月21日 18時) (
レス) @page8 id: 2f3c4feebc (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» ありがとうございますっっ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！（便乗） (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
あかり510 - すき！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2021年1月12日 11時) (レス) id: 3f067938ed (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - ことさん» わわ！凄く嬉しいです！ありがとうございます！(*´ｰ`*)更新頑張りますね！！ (2020年5月4日 22時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - あぁあぁこの小説大好きです、更新頑張って下さい！ (2020年5月4日 16時) (レス) id: eda5c7b40f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年4月26日 2時
