4話 ページ6
私、追撃者からフラグ建設者って名前に改名しようかな…流石にデジャヴすぎでしょ。
『リッパーさん…意外でしたか?』
「ええ、中々びっくりしましたよ。でも貴方の意外な一面を見れて私は満足です。」
まあこの人にならバレても何ら影響も無さそうだし、まだ大丈夫だろう。
『そうですか…まあ確かにこの事を知ってるのはリッパーさんだけですね。』
私がそう言うとリッパーさんは嬉しそうに微笑み、私の頬に手を添え、そのまま唇へと指を移動してくる。
何してんだこの人。
てかどういう感情。
「貴方はやっぱり美しい…その軽率な発言さえも私の心を射止めていく。」
…なんて?
『酔ってますか?』
「いっその事その唇を塞いでしまいましょうか?」
『…何言ってるんですか全く…ご遠慮しときますよ。この手退けてください。セクハラで訴えますよ?』
相変わらず話し通じないなこの人。
私は腕に精一杯の力を込めてリッパーさんの私の唇に迫る手を退けようとする。
だけど彼と私の体格差は言うまでもなく、その手は私に容易く退けれるものではなかった。
『ちょ…っと!リッパーさん!やめてくださいって…!本当に…!』
「ふふ…抵抗する貴方も愛らしいですよ。」
この人はっ…!もう仮面の目の所にナイフぶっ刺してやりたいくらいだ!
私は諦めて腕の力を緩めたそのとき、
電磁音と共にリッパーさんの身体からは青い光。
「…何しようとしたの?」
私の腰に手を回して磁石を構えるノートン。
彼の身体からは青い光が放たれていた。
「…ヘア…番犬付きですか…単なるお巫山戯ですよ。なので近づかないでください…それ痛いんですよ。」
分かる、磁石痛いよね。
リッパーは分かりやすく変な溜息をついて広間の騒ぎの中へと消えていった。
『何なのあの人…ありがとね、ノートン。』
「うん、いいよ。もう油断しちゃ駄目だよ。」
『気をつける…』
何故私はハンターなのにサバイバーに心配されているんだ。
その後私達は先程キッチンから取ってきたレモンティーを飲みながら、サバイバー達の話を聞いたり、ハンター仲間の話をしたりしていた。
私は身体の違和感に気付くのはそう遅くなかった。
頭がくらくらして、顔に熱が集まっていく。
『…これ本当にレモンティー…かな?』
「…え?違うの…?」
「誰かワイン持っていてないかい〜?レモン水で割ってありはするんだけどまだ全然強めのやつ〜…」
『「…あ。」』
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夜桜夜光(プロフ) - 神作品をありがとうございます!神作者様!!!!!!!! (2022年3月21日 18時) (レス) @page8 id: 2f3c4feebc (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - あかり510さん» ありがとうございますっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(便乗) (2021年1月18日 19時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
あかり510 - すき!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2021年1月12日 11時) (レス) id: 3f067938ed (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - ことさん» わわ!凄く嬉しいです!ありがとうございます!(*´ー`*)更新頑張りますね!! (2020年5月4日 22時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - あぁあぁこの小説大好きです、更新頑張って下さい! (2020年5月4日 16時) (レス) id: eda5c7b40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠いろ | 作成日時:2020年4月26日 2時