26話 ページ37
荘園に来る前の私の最低さに絶望する。
まさか敵に恋をしていただなんて…
そして密かにこの人が誰なのか、どのような人なのかも気になっていたりする。
何せ私みたいに全く経験も無ければ私は隊長という立場だった。恋愛などしてる暇も無かったしする事も許されないだろう。そんな私が恋をする相手。
すごく魅力的な人なんだろうな…
他の背景推理も達成していけばヒントが貰えるのでは？それならば頑張っていこう。
私はそう意気込み、手紙をトントンと机の上で揃え、残りの珈琲を呑みきる。
ふぅ…と頭を使いすぎた事による疲れを吐き出すように溜息をつく。
…廊下から静かな足音が聞こえてくる。誰だろう。
そう思っていると、広間と廊下を挟む無駄にでかい扉がゆっくり開かれた。
「お、Aか、珍しいな。一人か？」
そこに居たのはナワーブさんだった。
彼は思ったより悪い人ではなかったし、何よりゲームで仲間を助けに行くその姿は私の憧れだった。
そんな事もあり、前よりは苦手では無くなったし、怯えながら話しすことも無くなった。
『ナワーブさんですか。いや、広間に誰かいるかなと思ったんですが誰も居なくて…ちょっと過去の記憶の推理してたんです。』
「あ〜、どんな内容だったんだ？」
納得したように頷きそのままさり気なく私の隣に座るナワーブさん。まあいいか…
『それが、ざっくり言うと何か戦場で敵に恋した〜。みたいな内容でですね、何とその前に私は意識が朦朧としていたらしく、その敵の治療までしちゃってるんですよ。』
酷いですよね〜と冗談交じりに笑うと、ナワーブさんは目を見開く。
え、なんかまずいこと言っちゃったかな。
「…お前、最近まで俺に笑いかける事なんて無かったじゃねぇか…何か変なもん食った？」
そんなに分かりやすかったのか…前までの私は…
そして本気で心配してくる彼に何故か面白く感じる。
『私、正直言うと前までのナワーブさん苦手だったんですよ。ずっと怖くて、でも悪い人じゃないって分かったんです。だからですかね〜。』
するとナワーブさんは何故か頬を赤く染め、フードを深く被り直すと、小さく「そうか…」と言い俯く。
この人照れたりするんだ…頭の中食べることだけしか詰まってないと思ってたのに…
暫くの間、私は頭を抱え、自分の中の私が恋した人を一生懸命に思い出そうとする。
「お前が恋した相手って…今でも好きなのか？」
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
