番外編「猫化」4 ページ26
『うっ…ナワーブさん…！あの、あんまり覗きこまないでください…！』
私はフードを引っ張って顔を隠し、そう伝える。
「はぁ？なんでだよ。」
ナワーブさんは不満そうにそう言う。
『いや、その…これには訳がありましてね…』
私はため息をついて机に突っ伏し、彼が食べ終わって広間を出ていくのを待つことにした。
なのに…！！
未だにナワーブさんは今か今かと隙を狙っては私のフードを剥ぎ取ろうとしてくる。
『そろそろ諦めたら如何ですかっ…？！』
「お前こそ往生際が悪いなっ…！！」
この攻防戦が続いてもう15分は経っている。
来たときほど人は居ないが、絡まれたら何かと面倒そうな人はいるので負けるわけにはいかない。何よりこんな姿は誰にも見られたくない。トレイシー達は別として…！
そう思っていた矢先、
「ねえ、二人とも何してるの？Aさんこれ猫の尻尾？」
私の尻尾がいつの間にか後ろから来ていたキャンベルさんにぎゅっと握られる。
『ひっ…！』
思わず声が漏れてしまい咄嗟に口を手で覆う。
猫耳を隠すことに集中しすぎて尻尾にまで気が回っていなかった。
私の反応を見るや否やキャンベルさんは続いて尻尾を弄りだす。
『んっ…う…ちょ、ちょっとキャンベルさんっ…！や、やめてください！』
尻尾を弄られる不思議な快感につい変な声が出てしまう。
流石にやばいと思い私はキャンベルさんの胸板をどんどんと押すが彼は元炭鉱夫、微動だにしなかった。
当の本人はニヤニヤとこちらを見ている。
「隙あり」
横からそう聞こえると、瞬時にフードを取られる。
油断していた。
広間中に私の猫耳がさらけ出される。
私達のやり取りを横目で見ていた人達が今は目が飛び出る程に私を見ている。
『ナ、ナワーブさんっ！何するんですかっ！！全く！キャンベルさんもですよ！もうやめてください！！』
私の猫耳を見るなりその場に固まった二人を押し退け、トレイを戻しに行く。プリンは誰にも邪魔されないよう、部屋で食べることにした。
トレイを…戻しに行こうと…したのにっ！！
私の猫耳と尻尾を見たサバイバーたちが一目散にこちらに向かってきてわ、触ってもいい？！と言われまくり、逃げることができなくなってしまった。
…
私は息を吸う、
『お触りNGなんでっ！！あと私はもう部屋に戻るんで通してくださいっっ！！！』
大声でそう言うと、周りにいた人たちがぞろぞろと
戻っていく。
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
