振り回されて ページ14
朝、目が覚めた途端に感じる腰の鈍痛。痛みを我慢しながら上半身を起こし、隣でぐっすりと寝ている彼氏を忌々しく睨む。
ちくしょう、自分は痛くならないからって毎回ヤりすぎなんだよ！！
そう思いつつも、用意をする為にベッドから出ようとすればガシッと腰を掴まれる。
「ちょ、ショッピくん！起きてるなら離してよ！！」
「いやっす」
ぐりぐりと顔をお腹に押し付けてくる年下の彼がなんとも可愛くて、甘やかしてしまいそうになるのをグッと我慢する。
「ほらっ、朝の訓練があるんだってば！知ってるでしょ？」
「知ってるからこそですが？それにまだ先輩の用意の時間抜いてもだいぶ余裕あるじゃないっすか」
ムスッとした顔でそんなワガママを言ってくるショッピくん
うぅ、あざとい。
「あのねぇ……お風呂だって入らなきゃいけないし、そもそも今日はコネシマさんと約束してるんだから遅れちゃ失礼でしょ？」
朝の訓練は基本ひとりでいつもはやってるのだが、今日はコネシマさんと訓練の約束をしているのだ。たまには対人もやっておかないと腕がなまってしまう。
「……俺じゃ、駄目なんすか」
体は拘束したまま、ショッピくんは起き上がって私の耳元で囁く。
「色んな人とやらないとデータが取れないでしょ」
「それはそうっすけどぉ……」
ショッピくんもそれは分かってる。いや、分かっているからこそこうやっていじけているんだろうなぁ……
「ま、こうやってぐだぐだ言っても先輩を困らせるだけっすね。相手がアイツなのがムカつきますけど、我慢ぐらいしますよ」
「ふふ、ありがとう。終わったら一緒に食堂行って朝ごはん食べようね！」
「約束っすよ？」
そうやってお互い笑いながらベッドから出る。
「あ、そうだ。先輩」
「ん？なぁに……っ！？」
顔を洗ってスキンケアをし終え、後ろから声をかけてきたショッピくんに体を向けると突然のキス。しかも、深い方。
「ん、むぅ……は、まって、んぐぅ…」
「ちゅ…もう少しだけ…じゅる…は、んむ」
びっくりしてなされるがままに舌を絡まされ、唾液を奪われているとやっとのことで離してくれた。
「は、はぁっ…！も、ちょっとショッピくん！？」
「先輩はこうやって俺だけに振り回されてればいいんすよ」
なんて、悪戯っ子のような顔で微笑まれてしまっては。
「ふぁ、ふぁい……」
だらしない声で返事をするしか私には無かったのだった。
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百瀬のえる(プロフ) - 25歳shpおじさんとjkちゃん狂おしいほど好きです先生生徒好きは実はここ発祥ですjkとshpの組合せﾝｧ゛゛゛゛ (2020年10月8日 1時) (
レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - えなさん» ありがとうございます！そう褒めてくださるととても嬉しいです…！まだ続編は決めてませんが、そのときはまた見ていってくれると嬉しいです(*´ω`*) (2019年3月8日 10時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。貴方様の綴る物語が大好きで、短編の中にも夢主ちゃんの想いや情景が繊細に書かれていて読みながらとても心を動かされています。別作品もあってお忙しいとは思いますが、次回作があるのであれば心からお待ちしております…！ (2019年3月8日 3時) (レス) id: 4d21cb4889 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます！カクテルは自分の中でも一番良作だと思っているのでとても嬉しいです。期待に添えるよう、頑張っていきますね！ (2019年3月3日 2時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 素敵です…特にカクテルの話が好きで何回も読み返してしまいます。これからも頑張ってください！！ (2019年3月3日 0時) (レス) id: db3c90213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜有 | 作成日時：2019年2月19日 14時
