シェアハウスしませんか？【Fisher's】

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目が覚めると、そこにはにこっと笑ったマサイさんの顔が見えた。



「あれ、私…っ！」

マサイ「ごめんね、無理させてたかもしんない…。
Aがあまりにも気持ち良さそうに寝てたから、
俺が独り占めしちゃった」



独り占めという言葉にドキッとする私を傍に、
マサイはいたずらっぽく笑う。

……この感じはデジャヴを感じる←



「そう、だったんですか。
それじゃ、私、朝ごはんの準備してきますんで…」



ｸﾞｲｯ



立ち上がって歩きだそうとする私の腕を、マサイさんが私の腕を後ろから引っ張る。

突然だったために、ベッドの上でしりもちをついてしまい、マサイさんの腕にすっぽりと収まってしまった。



マサイ「………ごめん。
もうちょっとこのままじゃ…だめ？」

「……っ」



耳元で囁かれ、さっきよりも大きく胸がドキッと大きく鼓動を打つ。



「っ、マサイさん…」

シルク「お ふ た り さ ん ？」



何故か開けられていたドアから聞こえた声の主は、
シルクさんだった。

シルクさん…怒ってるのかな。

いつもより少し不機嫌そうな顔をしたような気がしたのは、気のせいなのだろうか。



マサイ「…シルク。
引き止めてごめん。今日のご飯も楽しみにしてる。」



マサイさんは少し寂しそうにそういうと、私の前にまわしていた腕をどかした。


その瞬間、
もう少しこのままが良かったような、
シルクさんが来てくれてホッとしたような気持ちが私の心を揺さぶった。

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