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「ゴウさん、ごめんねわざわざ来てもらっちゃって」
「いーよ別に。これも担当の仕事ってやつだ」
「でもさ、せっかくの休日ですよ？彼女とか…」
「(人1)、俺に彼女いないってこと知ってて言ってるよな？」
「ごめんなさい、でもいよいよ三十路突入なのに彼女いないって…ねえ？」
「喧嘩なら買うぞ」
あははと笑うと相変わらず生意気だ、なんて言って頭をがしがし撫でられる。
ちょ髪がボサボサになる！
今日は所詮定期報告というやつだ。
雄英と時の政府(表向きは宮内庁ということになってるけど)は協力関係という立場にあるため、定期的に雄英に現状を報告することになっている。
普通は政府の役目なんだろうけど忙しいとかなんだとかで私と私の担当であるゴウさんに任された。
とんだブラック政府だよほんとに。
ゴウさんは私の担当さんで、もうすぐ三十路突入するのに彼女がいない可哀想な人である。
見た目は爽やかイケメンなのに。
まあ審神者関係の仕事は出会いが少ないっていうのもあるんだけど。
ゴウさんと出会ったのは3年前、なんだかんだ面倒見が良く、たくさんお世話になった。
昔塾の講師もやってたらしくて、勉強もゴウさんに教わった。
教え方は上手いけど赤点を取ったりしたら、と考えてやめた。想像するだけで怖い。
「それにしても、最近遡行軍の動きが活発になってきたな。しかも昼間に」
「そうなんですよ。相変わらず夜間は一切音沙汰なしだってソウシ君も言ってました」
「ソウシ？ああ、あいつが夜間担当だったか」
ソウシ君は私の唯一の審神者友達だ。演練場で会って、年も近いからすぐに仲良くなった。
審神者歴もそんなに変わらない。
私と同じ現世任務についていて、日中は私、夜間はソウシ君といったように分担されている。
おかげで生活が昼夜が逆転してしまったとブツブツ文句を言っていたのは記憶に新しい。
「政府も子供に現世任務を任せるなんて何考えてんだか。よりによってお前を」
ゴウさんの声がワントーン下がった。これは怒っている。
「私なら大丈夫ですよ。それにうちの刀剣達も一緒にいてくれるから」
そう言えばゴウさんは溜息を吐いて私の頭を撫でた。
さっきとは違う、優しい撫で方だ。
「普段しっかりしてるし優秀だけど、時々お前が酷く心配になるよ。審神者業といっても戦だ。危険も伴うし、審神者にならなければもっと違う未来があったはずだ。まだ若いし、なりたいものもあっただろう」
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牧島(プロフ) - 政府役人さん» コメントありがとうございます！受験終わったら沢山更新できるように頑張ります！ (2019年2月17日 11時) (
レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
政府役人 - 更新頑張ってください。体調に気をつけて無理せず更新してください。応援してます牧島様。 (2019年2月16日 21時) (レス) id: b826bbf687 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 元姫さん» コメントありがとうございます！嬉しくて励みになります。この連休はたくさん更新できるように頑張ります！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！なかなか話が進んでいないんですが頑張って進めます！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
元姫 - とてもおもしろいです！更新楽しみにしています！ (2019年2月7日 22時) (レス) id: 5cc9b8b817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牧島 | 作成日時：2019年1月26日 23時
