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結果的に言えば僕と鉄哲は惨敗だった。
文字通り、一切動けなかったのだ。
数週間とはいえ、僕や鉄哲のほうが(人1)さんより訓練は多くこなしてきた筈なのに情けない話だ。
いやでも(人1)さんの個性結構なチートだから。言い訳？うるさい。
「確か(人1)さんの個性は“氷結”だったかい？」
「ああ。だが砕いちまえば問題ねえ！」
「とりあえず君は二階で足止めをして。僕は4階で塩崎と一緒にいる」
おう！という鉄哲の返事を聞いて4階までの階段を塩崎と登る。
塩崎の手首を後ろで縛り、準備する。(決して僕の趣味とかではない、でも敵なら大体人質を動けなくするだろう！？)
そろそろ始まる頃だろうと、インカムでオールマイトの声を待つ。
作戦はこうだ。
まず鉄哲が五分以内にヒーローを捕縛する。僕の個性が五分間しか使えないからだ。
だけどそう簡単にはヒーローも捕まらないだろう。
だから鉄哲が失敗した場合、僕は塩崎の個性をコピーして捕縛する、場合によってはヒーロー側の個性もコピーしてしまえばいい。
とまあシンプルだが今1番出来る最善な方法ともいえる。
そろそろだ。
「スタート！！」
オールマイトと言葉とともに鉄哲に合図を送る。
正直、彼女の個性は見たことがないため、どれほどのものかはまだ分からない。
だけどあっちには中々に厄介な個性を持った小森もいるから油断はできない。
ふと、辺りの温度が下がっていることに気づいた。
インカムから鉄哲の「物間、気をつけろ！(人1)の個性だ！」という声が聞こえた。
まずい、と思ったときには既に遅く、氷が目の前に迫ってきていて腕まで氷で固められた。
これじゃあ塩崎の個性もコピーできない！
どうしたものかと塩崎の方に目をやると、驚いた事に塩崎は全く凍っていなかった。氷は塩崎を避けるようにして僕を凍らせていたのだ。
「これを、(人1)さんが…？」
だとしたらなんてコントロール力だ。
足音に特に警戒していたけど一切聞こえなかった。
ということは下階から凍らせたのか？
とんでもない奴じゃないか。
しばらくすると、コツンコツンという足音が響いてきた。
扉が開き、まず(人1)さんが現れその後に小森が入ってきた。
「よし、上々。茨ちゃん凍ってなくて良かった」
そう言って彼女腰に差していたナイフ(…にしては大きいような気がする。まるで刀みたいだ)で塩崎を拘束していたロープを切った。
「ヒーローチーム、WIN！！！」
オールマイトの声がインカムに響いた。
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牧島(プロフ) - 政府役人さん» コメントありがとうございます！受験終わったら沢山更新できるように頑張ります！ (2019年2月17日 11時) (
レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
政府役人 - 更新頑張ってください。体調に気をつけて無理せず更新してください。応援してます牧島様。 (2019年2月16日 21時) (レス) id: b826bbf687 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 元姫さん» コメントありがとうございます！嬉しくて励みになります。この連休はたくさん更新できるように頑張ります！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！なかなか話が進んでいないんですが頑張って進めます！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
元姫 - とてもおもしろいです！更新楽しみにしています！ (2019年2月7日 22時) (レス) id: 5cc9b8b817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牧島 | 作成日時：2019年1月26日 23時
