34 ページ34
あの後来派の3人とも別れ、B組の控え室に向かった。
既に私以外のB組のメンバーは揃っていて、精神統一をしていたり軽くアップをしていたり、みんなやる気満々って感じだ。
そりゃそうか。
“ヒーロー科”にとっては1年に1回の大きなチャンス、プロヒーローも見に来るためここから見込まれて
「おー(人2)！おはよ」
「おはよう一佳ちゃん」
「今日は頑張ろうな！(人2)もライバルだからなー」
「ん、そうだね」
「どした？あんまり元気ない？」
「ううん、なんでもない！」
＊＊＊＊
大勢の生徒で混み合うゲート前。
数分後には予選であるコースから外れなければなんでもありの障害物競争が始まる。
とりあえず、トップとはいかなくても出来るだけのことはやってみよう。
短刀達にもすごく期待されてたし予選で落ちた、なんてことだけにはならないようにしたい。
「みんな、ちょっといいかい？」
「どうしたんだよ物間、もう始まるぞ」
「まあ鉄哲、みんなもちょっと聞いてくれ。提案があるんだ」
第1種目が間もなく始まろうというときに物間君がB組のみんなに声をかける。
全員が集まると物間君が説明を始めた。
あ、これは悪い顔だ。
「僕たちB組は、A組の個性を知らない。だから今回は敢えて後方からA組連中の個性を観察しないかい？」
「はあ！？後方からって、物間！それで予選落ちしたら元も子もないだろ！」
「鉄哲、考えてみろよ。ミッドナイトは“第一種目”と言っていただろう？」
…そっか
「予選段階なら、極端に数を減らすとは考えにくい…」
「その通りさ、(人1)さん」
物間君はたまに冷静じゃなくなるし、性格がちょっとアレだけど頭の回転は速い。
だから対人訓練などでも作戦を考えるのは大抵物間君だ。
「予選なら恐らく40位以内、といったところかな。 まだ予選だ、競うのは今回限りじゃない。個性を把握しておけばこの後有利になるのは間違いなくB組だ」
「いいんじゃないか？私は賛成だよ」
「なっ…拳藤！」
「物間の言うことは筋が通ってる。ライバルの個性を把握するのは大事だろ？」
拳藤が言うなら…と賛成する人もちらほら出てくる。
流石一佳ちゃん、みんなからの信頼が厚い。
「俺はトップ狙わせてもらうぞ！」
「悪いな物間、俺も」
鉄哲君や泡瀬君、意外なことに茨ちゃんもそれぞれトップを狙うらしい。
「まあ無理にとは言わないさ。あくまで提案だからね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 909人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
牧島(プロフ) - 政府役人さん» コメントありがとうございます！受験終わったら沢山更新できるように頑張ります！ (2019年2月17日 11時) (
レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
政府役人 - 更新頑張ってください。体調に気をつけて無理せず更新してください。応援してます牧島様。 (2019年2月16日 21時) (レス) id: b826bbf687 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 元姫さん» コメントありがとうございます！嬉しくて励みになります。この連休はたくさん更新できるように頑張ります！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！なかなか話が進んでいないんですが頑張って進めます！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
元姫 - とてもおもしろいです！更新楽しみにしています！ (2019年2月7日 22時) (レス) id: 5cc9b8b817 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：牧島 | 作成日時：2019年1月26日 23時
