弟にスマホ貸したら推しにブロックされました。【男主】

ブロックされました6. ページ8

う「幼なじみって…」

『そいつ、こたぬきやねん』

し「良かったやん。うらたさん」

う「んー…まぁ、嬉しいっちゃ嬉しい…が。推しにフォロリムするか？普通」

せ「せぇへんな」

う「だよなぁ」

『…そいつにも、色々と理由があってな。そいつ…弟おるねん。その弟にスマホ貸したら、ブロックされて帰ってきたらしくて…』

う「つまり、犯人は弟さんだと」


うらさんは、頬杖を着いて、コーヒーをスプーンで混ぜる。


う「例えば、俺が解除するじゃん」

『うん』

う「いきなり、ブロックされて、そんで、いきなり解除されたら、その人はなんでっ!?ってならねぇ？」

『なる…と思う』

う「ちなみにだけど、坂田はその人に自分が歌い手やってること…言ってんの？」

『…言ってない』

う「じゃあ、ブロック解除できねぇじゃん。まぁ、坂田が「実は俺がとなりの坂田で、うらたさんにブロック解除してもらった」って言うなら別だけど。それで、その人が信じるかは知らねぇけどな」


そう言って、コーヒーを啜るうらさん。


う「ま、いつか解除するから。その人が悪いやつじゃないってのは、お前の話から分かったしな」

『うーん…難しいなぁ』

し「推し変しねぇの？」

『うらさんだけ推したいねんて』

せ「愛がすごいなぁ…」

し「坂田…ちなみにだが」

『ん？』

し「……その人はショートカットか!?」


カッと目を見開いて志麻くんが俺に尋ねる。

(ショートカット？ショートカットと言えばショートカットだな。男だし)

『うん！』


＿＿＿＿推しにブロックされた日は、メンバーである志麻くんに誤解が生まれた日であったことを、Aと坂田は知らない。

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