弟にスマホ貸したら推しにブロックされました。【男主】

ブロックされました12. ページ14

今日は浦島坂田船ライブの当落日。
もう、発表されただろう。

昨日、悠に当落発表が明日ということを電話した時に、｢分かったらAの家に行く｣と言われたので、悠が来るのを待つ。


『あー…当たってるかなぁ…』


当たってて欲しいような、欲しくないようなよくわからない気持ちでいると、コンコンとノック音がした。


『どぞ…っ！』

さ「お邪魔しまぁす…」


悠はカーペットの上に正座する。


『ど、どうでしたか…』

さ「あんな…俺、Aに謝らなきゃあかんことがあんねん…」



謝らなきゃいけないこと＝落ちた!?!?



『嘘嘘嘘嘘！！！！！』


俺は悠の肩を持って、ぐわんぐわん揺らす。


さ「ちょちょ…！もげる…っ！」

『落ちたなんて言わないで！！落ちたなんて…っ！言わないでぇぇえ！』

さ「落ちてへんから！」

．

．

．

．

．

．

．


『え、まじ？』

さ「ウン」

『しゃぁぁぁぁあ！！！』



ガッツポーズをして雄叫びを上げる。


『どこの席!?!?最前!?!?』


この時、俺は忘れていた。
まだ、席は発表されていないことに。


さ「えと、関係者席……」

『……』


ん!?

ん!?!?

ん!?!?!?!?



『今なんて…？』

さ「関係者席」


KA☆N☆KE☆I☆SYA☆SE☆KI☆


俺は気を失った。

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