夢花火

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自分の教室に行って、席につく。
極力見ないようにしていたけど…。
隣から伝わる、タワー感。
まふの席は私の隣。
恐る恐る覗くとそこには山積みにされたチョコレート。


多っ!?(´º∀º｀)

去年とは比べ物にならないくらい多い…。
中学校って怖…。


そんなことを思っていたら、例のあの人が登校してきた。
教室内が黄色い声援に変わる。

『キャー！』

うわぁ…。凄い…。

するとまふと目が合った。
急いで顔を伏せる。
近づいてくる足音。

ま「おはよう…A…｣

耳元で吐息の多い声で囁かれる。

んぐっ!?


ま「あれー？起きない〜…｣

ま「ねぇ…もっと耳元で囁かれたいの？｣


『起きる！起きるから！』

顔を真っ赤にして身体を起こす。
そこにはニヤニヤしたまふがいた。

ま「おはよ！｣
『…おはよう』

うう…女子の視線が痛い…。
『なにあの子。なんで真冬くんと話してんの？』『調子乗ってんじゃねーよ』『まじキモい』『真冬くんから離れろよ』
という思いが伝わる…。
当の本人は『うわぁ！いっぱいだぁ！』なんて言ってチョコをリュックに詰め込んでる。

すごい雑に。


ま「ねぇねぇ！見てよ！このチョコの数！Aも一緒に食べよう!?｣

めっちゃ可愛い笑顔…。
だけど…。

『うるさい…話しかけないで』

そう、まふに言って私は教室を出た。

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