彼は学校一の人気者 (ページ34)

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やばい、遅くなってしまった。みんなもう帰っちゃったかなぁ....。

『すみません、遅くなりました.....って、せーや先輩だけですか？』

末「あー、みんなバイトやとか用事やゆーて帰ってもーた。あんさ、今日用事ある？」

『ないですよ？どーかしました？』

末「ちょっとだけギターつきおうてくれへん？」

『え、私でいいんですか？よしくんのがそーゆーのは詳しい気が、』

末「Aがええねん。あかん？」

せーや先輩は私の様子を伺うように覗き込んでくる。ずるい、そんな顔するなんて、

『あかんくないです、』

末「あかんくないって、、すぎるやん......」

『なんか言いましたか？？』

末「あ、いや、なんも。じゃあ、頼むわ。」

せーや先輩と2人での練習。緊張しないわけが無いし、末澤ファンの誰かに見られたらもう私の居場所はないに違いない。

末「なぁ、A。」

『はい、どうしましたか？』

末「お前さ、なんで喋り方正門たちと違うん？」

『へ？』

予想外の質問にびっくりして固まってしまった。