彼は学校一の人気者 (ページ29)

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リチャside
Aちゃんを連れてったから何かと思ったら膝の上で寝てる末澤がいた。

『あ、リチャくん。先輩寝ちゃいました。』

リ「こいつ、Aちゃんが佐野とずっと話してて拗ねててんで。」

『え、そうなんですか？？』

好きやから拗ねてるなんてことは言えへんけど。

リ「こんなんやけどさ、ほんまに昔のこと後悔してんねんでこいつ。もっと早く助けたりたかったって。」

『あれは私が弱かったからで、せーや先輩は悪くないです。でも、今こーやってせーや先輩が1番だけど、みんな人気がある部活のマネージャーになって、また、前みたいなこと起きても仕方ないのかなって思っちゃってるんですよね。』

たぶんAちゃんはまだ自分ことを責めとる。この子はなんも悪ないねんけどな。

リ「そんなことがあったらさすぐいーや。もう俺らはAちゃんの味方やねんから。みんなに頼ってええんやで。迷惑とか思わんくてええねんから。な？」

小島とかたいせいとか正門だけじゃなくて、俺らのことも頼れるようになってほしいっていうたいせいの思いも込めて俺はAちゃんに伝えた。

『ありがとうございます。』

末澤、はやくこいつが引きずってるものとったってくれよ...。