彼は学校一の人気者 (ページ24)

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末「なんでなん、なんで、リチャはリチャくんって呼んでんの。俺の呼び方なんか知らん人みたいで寂しいねんけど？」

『へ、それはリチャくんに言われて、』

バンっと顔の横に手をつかれいわゆる壁ドン状態になりすぐ目の前に先輩の顔がある。顔がカァーっと赤くなるのがわかる。

末「俺も名前で呼んでーや、あかん？」

『せ、先輩は、むりです、正門くんたちのことも名前で呼んでないですし...』

何この状況、耐えられないよ、
あからさまに不服そうな顔をする先輩。

末「あのことがあるから？」

『はい、もう同じことは繰り返したくないんです。』

末「.....もうあんなことさせへん。俺が守るから絶対守るから名前で呼んでーや、あかへん？てか、はいって言うまで逃がさへんけど。」

私の顔は赤くなるばかりで心臓の音もどんどん早くなる。

『はい、』

末「よっしゃ、じゃあはよゆーてみ。」

私は耐えられなくなって返事すると呼べと言ってくる先輩。むりです、かっこいいんです、

『せ、せーやせんぱい、』

末「くんが良かったけどまぁ、合格やな。よし戻るかー。お前、そんな顔真っ赤で帰れんの？」

ニヤニヤしながらそう言うせーや先輩。

『せ、先輩のせいじゃないですか！ばか、』

末「誰がバカじゃ。ほら、はよ行くで」

からかいながらも水を半分持ってくれる先輩。やっぱり好きだなぁ。