彼は学校一の人気者 (ページ2)

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4月上旬。私は高校２年生になった。友達は多い方ではなく、いつも幼なじみの正門くん、小島くん、福本くん一緒にいた。正門くんは誰にでも優しくてかっこいい。今日もみんなでクラス表を見に来ている。

小島「なぁ、A。お前何組？」

『私は、2組。』

小「まじかよ。俺、1。」

福「俺も1組やぁー。」

正「俺、2組やわ。A今年もよろしくなぁ」

『正門くんいるなら安心。お願いします。』

小「えーな、まっさんまた一緒やん。」

正「お前らと違って日頃の行いがいいんですー。」

『昼休みみんなでご飯食べようね？』

小「もちろんやん！卵焼き、残しとけよ！」

『はいはい。じゃー教室行こ正門くん。』

正「いきましょーかぁー。」

小島くんと福本くんと別れて教室まで歩く。
教室について席を見ると、私と正門くんは窓際で隣。
ラッキーすぎる。私は今朝の出来事を正門くんに話した。

『今日、3年生の末澤先輩に話しかけれた。』

正「え、末澤ってあの、せーやくん？」

『そう。名前聞かれて、よろしくって、言われたんよ。』

正「へぇー、なんでやろね。せーやくんと話したん初めてやろ？俺らはバンド一緒にやってるけど。」

『わかんないけど、あんな人気者に話しかけられたらもう周りの視線が怖いから、一緒にいてほしいなって、正門くんに。』

正「ええで。こじけんとたいせーにもゆーとくわ。」

『ありがとう。』

この時私はまだこれから起こる出来事を知らなかった。