釣り合う人【岩本照】

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散々泣いて



泣き疲れて何とか眠ってしまったらしい。




どんだけだよ…目がパンパンに腫れている。





鏡を見なくても分かる。





取り敢えず眼鏡…





ベッドの周りを手探ると、別の方向から眼鏡が。




岩「はい、眼鏡。」










え、岩本さん…








岩「今日休みにして貰った。だから朝一で来ちゃった。」





眼鏡を受け取り、眼鏡をかけるがやっぱり岩本さん。











ずっとずっと会いたかった。







会いたくて堪らなかった。










はっきりしていた視界がまた歪む。







岩「………何で教えてくれなかったの？とか、






色々聞きたかったけどもうどうでもいい。









取り敢えず抱き締めさせて。」






久し振りの岩本さんの匂い。








食欲は無くなるしやっと食べれたと思ったら吐くし、










メンタルも見た目もボロボロだけど












何でこんなに安心するの。











子供みたいに声を上げて岩本さんの腕の中で泣いた。














岩「…少しは落ち着いた？」



「…ん、ごめん。」





泣き過ぎて岩本さんの肩はビシャビシャだ。




ティッシュを探そうとするも、岩本さんは肩を揺らしていた。



岩「何で今敬語無くなったの？

本当に分からないよねA。」


「そんな、心と頭の余裕今ない…」



そして岩本さんはまたお腹を抱えて笑っていた。



何だかもう既にこのやり取りも懐かしい。

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