釣り合う人【岩本照】 (ページ30)

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29【岩本照side】ページ30

やばい！！

せっかくAさん時間作ってくれたのに、午前の仕事押してめっちゃギリになった！！

車を停車させて待ち合わせ場所にダッシュ。

あーーもうまじ最悪だよ。

待ち合わせ場所に着くと、可愛いワンピースを着たAさんが立って携帯を触っていた。

岩「Aさ…「お疲れ、遅かったね。」…え？」

肩を叩かれた方を見ると何と北斗。

え、なんでいんの？

松「先生が岩本と2人で出掛けるって噂で聞いたから、俺も行くって言ったのよ。
実際先生2人はどうしようって悩んでたし。
あ、岩本には俺から伝えとくってことにしてるから。」

まじかよ

唖然としている俺を放置しながら、北斗が言葉を続ける。

松「先生ねぇ、2人きりだったら絶対来ないよ？こういうの。
俺らがアイドルだからって、絶対3人以上じゃないと駄目ってさ。
つまり今日先生と会えたのは俺のお陰でもある訳だからね？
そこんとこ宜しく。」

ほら行くぞ、と北斗が俺の背中を押してAさんの元へ向う。

行く前からこんな波乱万丈だなんて…

俺は一抹の不安を拭い切れず、話し掛けに行った。