42.信頼とは甘い蜜 ページ6
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「あ、冨岡さん、おはようございます。
今から稽古ですか?もし良ければお相手してもよろしいですか?」
「…ああ、かまわない」
「ありがとうございます!さっそく行きましょう」
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「ひ、悲鳴嶼さん、た、滝行ってこんなにさ、寒いんですね……」
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
「な、何か言ってくださーい、
悲鳴嶼さーん!!」
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「聞いてください宇髄さん、私の使う呼吸ってなんかこう……、
不気味ですよね」
「は?音の呼吸の方が派手に決まってんだろ」
「いえ、そういうことではなく…」
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「不死川さん、このカブト虫ってもしかしてかなり珍しいのでは…!」
「おい、いいもん持ってんじゃねェか、よこせェ」
「え、嫌ですよ。
珍しいんでしょう?
って、日輪刀抜いてこっちに来ないでくださいぃぃ!!!」
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「伊黒さん、美味しそうなとろろ昆布を見つけたので差し上げます」
「……信用しない信用しない。
おい、勝手に鏑丸に触るな」
「え?いえ、そんなこと言われましてもこの鏑丸って言う蛇がこちらに来るので…」
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「はじめまして煉獄さん」
「君が新しい柱か!
うむ、良い顔をしている!!
同じ柱同士、頑張ろう!!」
「早速鍛錬ですね。私もついていきます」
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「胡蝶さん、負傷者が多いようですね。お手伝いします」
「せつなさん…!
医学や薬学の心得は?」
「はい、副業が副業なので多少心得ています」
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「甘露寺さんこのワッフル、甘くてとても美味しいです!!」
「そうでしょそうでしょ!もっと食べていいわよせつなちゃん!」
「え、いいんですか?ありがとうございます!!」
彼女は悲観的でこそあったが、
他者の悲しいことや辛いこと、幸せなこと、それらをを嫌な顔一つせずに聞き、悩んでさえいればアドバイスすることもあった。
そんな彼女が個性の強い柱の面子とも親しくなるのにそう時間はかからなかった。
ただ、唯一まだ隔たりがある柱がいるとすれば、
「時透さん、こんにちは」
「誰、何か用?」
霞柱の時透無一郎であろう。
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作者名:ユズリハ | 作成日時:2020年1月27日 22時