召喚、失敗された件【転生したらスライムだった件】

43.盟約 ページ43

ガゼル王から大切な話があると言われて、


多分シュナも読んだほうが良いと判断し、


近くにいたゴブリンに、


『シュナに手が空いたら、来てくださいって、伝えてもらってもいい？』


「分かりました！」



そのゴブリンが伝えに行ったのを見て、


次に隣シオンを見る。



お酒をゴクゴクゴクゴク飲んでいる。



『シオン、お酒飲むのは良いけど、


　ほどほどにね。』



シ「はぁい！


　 わたしはぁ、まだまだ飲めますよぉ！」



手遅れである。



シ「シルも、飲みますかぁ？」



『えー、やだよ。

　美味しくないもん。』



ベ「ははっ。

　 シルはお子様だな。


　 酒の美味しさが分からんとは。」

『お酒で酔っ払って、醜態を晒すような大人になるよりは、


　お子様の方がましです。』



べ「ぐっ………。」



何も言い返せない、ベニマルであった。


ソ「ほら、シルも食べろ。


　 そんなんだから、小さいんだぞ。」


『小さくて結構。


　でも、それは貰う。』


ソウエイが、持ってきてくれた料理に手を伸ばす。


すると、



ひょいっ


と、その手をかわされる。



『もう、ソウエイ！』



シ「シルーーー！」

ドーン



『もう、シオンも〜〜。』

その様子は、まるで妹と兄弟。

リ(あそこ見てると、和むなぁ。)

そして、シュナが来て、


宴も終わりに近づいたとき、

ｶﾞｾﾞ「リムルよ、わしのドワーフ王国と盟約をむすばんか？」



リムル「えっ、それってこの魔物の集団を国はとして認める事になるんだぞ！？」


ｶﾞｾﾞ「ああ。」



その後、ガゼル王からの話を聞き、


トレイニーさんも、それに賛同する様子を見せた。



リ「シルは、どう思う？」



『そうですね、私は賛成です。


　まず、断る理由がないですしね。


　本来なら、こちらの技術などの流出を恐れて断るんでしょうけど、


　ドワーフの技術が、カイジンさん達で、こちらに流出している今、

　多分ガゼル王は、カイジンさん達の暗殺を考えたでしょうが、それをしなかったため、

　少々ですが、こちらが借りを作って居る状況です。


　その見返りとしては、ふさわしいでしょうし、

　技術について気をつければいいことです。

　それに、これから流通が活発になるにしても、

　まずは、それの宣伝のような者が必要ですし、

　それには、技術のあるドワーフが最適です。


　あとはガゼル王が言ったとおりですね。』


リ「よし、その盟約を結ぼう！」

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