召喚、失敗された件【転生したらスライムだった件】

3.ドラゴン ページ3

？「な、お主、命の恩人である我にそのような態度をとるのか！！！！」



『キャー！！』



怖い怖い怖い怖い。




犬に吠えられただけでも怖いのに、



ドラゴンなんてもっと無理ー！！！




いや、ちょっと待てよ…？



恩人？




『え、命の恩人なんですか！？！？』





？「そうだぞ。



　 お主がここに現れた時、魔素はほんの僅かしか残っておらず、



　 さらに、全身傷だらけであった。




　 そこで、我の魔力を分け与え、尚かつ、魔力の循環で怪我の回復を直してやったのだぞ。」



と、前足(腕？)を組み、えっへんという、音が付きそうな顔で説明してくれた。



可愛いかも。




ふと自分の体を見ると、所々かさぶたや、閉じかけている怪我などがあった。



頭にも傷を発見したが、

切れただけで、今は血が止まっている状態のようだ。





頭の傷だけが心配だ。



ふと周りを見渡すと、少し向こうに湖？のような物があった。



『あの、あそこの水って、綺麗ですか？』


？「ああ、水源がこの洞窟だから、飲むことができるはずだ。」




とりあえず、ハンカチをその水で濡らして、頭の傷に当て、ネクタイで固定した。

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